⑥ 4月2日(土) 光が丘公園野球場
~祝野球復活!西東京ヤンキースに快勝!~
3月11日に東北から関東を襲った東日本大震災から1ヶ月、いまだ被災地の復興もならず原発の対応も先が見えず、日本もビッグアプセットも苦悩を続ける中、とにかく日常生活を少しずつでも取り戻そうと試合が組まれた。
相手は奇しくも震災の翌日の対戦を予定していた西東京ヤンキース。
山下が震災で被災した事務所の修理立ち会いで欠場する等、人数も厳しい中、石井Jrの大和くん、東郷くん、二度目の助っ人となる田中さんを加えての再出発となる一戦は谷上、石井Jr、石井Srの豪華リレーと少ないチャンスを活かした効果的な得点で4対2の理想的な勝利となった。
試合開始に先立ち震災の犠牲者を悼んで黙とうをささげた後プレイボール、そして先頭打者の黒田が再起にふさわしく技ありのライト前ヒットで出塁すると田中さんがショート強襲ヒットでつづき黒須もエラーで出て満塁となったところで6番石井Srがライト線への2点タイムリーで先制。
1回裏、先発のマウンドをまかされた谷上を守備陣がサポート。フォアボールで出たランナーの盗塁を石井Srが阻止して無得点。
2回、またも黒田が魅せてくれた。今度はセンターオーバーのエンタイトルツーベースでチャンスをつくると田中さんが左中間にはじき返して黒田を返し1点を追加。
谷上は3回裏犠牲フライで1点を失ったものの3回を2安打1点に抑え、4回5回は石井Jrが二番手のマウンドへ。西東京ヤンキースも食い下がり左打者が次々とライトへ強烈なあたりを飛ばし1点を返し3対2。
しかし6回、今度は3キロ減量で切れを増した黒須から待望の1発が出た。
西東京ヤンキース二番手をとらえた一撃がきれいな弾道を描いてレフトのフェンスを越えて駄目押しとなるソロホームラン。
そして6回、7回は石井Srがマウンドに登りJrにみせる貫禄の2安打ピッチングでしめくくり4対2の勝利となった。
試合後は震災以降のよもやま話に花が咲き、また黒田への盗塁王、ホームラン王、首位打者のトロフィー授与式も行われた。
何かと暗い話題の多い中、真摯な気持ちを忘れることなく野球ができる幸せと喜びをかみしめて来週以降もいきたいとの思いをあらためて共有したのであった。
~監督談話~
震災以降初めての試合。黙とうでケジメをつけてのスタートだったが、最高のゲームでのスタートをきることができた。何と言っても谷上・石井親子の3人のリレーがほぼ完璧。4番黒須も打つべきところでうち、先制・追加点・1点差に追いつかれた後のダメ押しと、理想的な試合展開だった。久々の試合だったがケガもなく、石井さんの盗塁阻止、今期はショートの定位置獲得宣言がでた黒須のはつらつとしたプレー、助っ人田中さんのシュアなバッティングなど、プロ野球と同様、大会に向けた調整の難しいチーム状況でも心強い材料がたくさんでた試合だった。
村上前監督の東京復帰も決まり、震災のショックをひとりひとりが克服しつつより強いチームへの再生を図っていこう。