⑭ 6月13日(土) 東京健保組合大宮運動場
~無念の敗退となるも記録に残るベスト5達成~
日程調整と連続雨天中止で中4週間のインターバルをへて遂に迎えたガンバロウ大会準々決勝戦。梅雨の合間の晴天となった大宮の地に戦士達が集合した。が、その中に1名なくてはならない顔が見えない。何と黒田くんが研究室から流出した新型インフルエンザ(仮説)にかかったのか前夜突然の発熱で無念の欠場となってしまっていたのであった。急遽不動のラインアップから変更となったビッグアプセットはしかし、今週も2連勝で次週につなげるべく超二流との対戦に臨んだ。
この試合もじゃんけんで勝って幸先よく後攻を選択し、谷上くんが意気揚々とマウンドにのぼる。まず初回、先頭打者に粘られたものの3つのアウトのうち2つを三振でうちとり、続く2回も2三振をとり早くも4三振と絶好調の立ち上がりを見せた。
そして2回裏、5番山下がワンアウトから痛烈なショート内野安打で出塁し先制のチャンス。続く芝田が右に流し打ったあたりは不運にもファースト正面のライナーとなり山下が戻れず一瞬でチェンジとなってしまう。
チャンスを逃したビッグアプセットに今度はピンチがおとずれる。3回表、1死後フォアボールで出たランナーに盗塁を許した後、ツーアウトから超二流先頭打者の当りが懸命に背走するセンター福原のグローブをはじきツーベースとなり1点を先制されてしまう。
今大会初めて先行を許したビッグアプセットであるがその裏すかさず反撃に出る。ワンアウト後、大友、谷上が連続フォアボールでチャンスをつくったが、次の福原のとき相手ピッチャーのボールがレガーズにあたって大きく跳ねたのを見て思わずランナーが走った。ところが、ボールはまっすぐピッチャーに跳ね返り大友がニ三塁間にはさまれ無念の憤死をとげてしまう。
そして4回表、先頭打者をデッドボールで出した後に超二流4番の一二塁間を破るツーベースで追加点を許し、更に名手橋本からまさかのフィルダースチョイスが発生する等でこの回4点を与えてしまう。
しかし、今年のビッグアプセットが簡単には終わることはありえない。5回裏、山下がセンターオーバーのスリーベースで反撃を開始し、続く芝田のピッチャーゴロがエラーを誘いまず1点。前夜青春ドリーム号で8時間かけて駆けつけた村上はバントの構えもからめてピッチャーを揺さぶったものの惜しくも三振に倒れたが、大友、福原、西村がフォアボールを選んで押し出しで1点を返し2対5。ツーアウト満塁でバッターボックスには橋本。長打がでれば一挙に同点というこの試合クライマックスが訪れた。
ベンチの皆が固唾を飲んで見守る中、初球がはずれたところで超二流は先発をあきらめ、二番手にスイッチ。絶妙のタイミングで間合いをはずされた橋本が無念の内野ゴロに倒れてしまい最大の好機を逸してしまう。
それでもビッグアプセットはあきらめることなく6回、7回とランナーを出しながら谷上が踏ん張り、打線も6回芝田がツーアウトからまたもエラーで生き、7回は代打大河原がフォアボールで出て最後までくらいついたが最後は西村が三振に倒れ遂にゲームセット。
過去の大会での敗退時とは異なり相手は3安打、ビッグアプセットは2安打と力は均衡し、谷上くんの調子も悪くなく、守備も決して大きく乱れた訳ではない。あと一歩がおよばなかった悔しさを、今週も内藤さんが差し入れてくれたカツサンドと一緒にかみしめて大宮健保グランドを後にしたのであった。
初戦の青壱SPLASH戦からTAKAGI戦、FIRE戦、SexySexy戦を振り返れば、黒田の再三の長打、橋本の見事な守備、谷上の力投が特筆される。加えて毎回大阪から駆けつけてマスクを被った村上、激を飛ばし皆を引っ張った芝田、生まれてくるわが子に向けて熱い思いをグランドで見せた福原、幾度もダブルプレーを決めてピンチを防いだ西村、4番の重責を担い相手を威圧した桜町、最終戦で唯一人ヒットを放ち気をはいた山下、しぶとくフォアボール・打撃妨害で出塁しつづけた大友、ベンチで熱い声援を飛ばした大河原、内藤さん、佐藤也寸之と全員の力がベスト5とうう輝かしい成果につながったといえよう。