20051210

(39) 12月10日(土) 世田谷公園野球場

宿命のライバル南海ハーツ戦。今年はまだ一度も勝ったことなく、きょう敗れると3連敗となってしまうだけに、何としても一矢報いたいところ。その思いが試合前の円陣に表れた。

主砲山下が音頭をとったこの円陣でハーツ攻略法を共有し、3回までに5点を奪うことを目標に掲げると、その通り打線が爆発。初回、2回と2点づつを取ると、3回には満塁のチャンスに佐藤が右中間へ鮮やかなタイムリー!これでノルマの5点を達成すると、ビッグアプセットの勢いはもう止まらない。遅刻でナインをやきもきさせた9番桜町がライト線へ意地のグランドスラム!! さらに 2点を加え1イニング7得点のビッグイニングとなった。

さらに4回にも黒田、末永のタイムリーなどで4点。6回には黒田、楠本、末永、佐藤がつるべ打ち。そして仕上げは桜町の4番復帰を強烈にアピールするこの日2本目のホームラン。結局ビッグアプセット打線は15安打、14盗塁の猛攻で21点を上げる大爆発。

投げても連敗続きで不調のどん底だった末永が、初回に2点を失ったものの、山下→黒田→佐藤と渡る絶妙の中継プレーで逆転を阻止してもらったり、福原の体を張ったダイビングキャッチで救われると、後半は安定したピッチングを披露。三振ゼロ、四球ゼロという打たせて取るピッチングで何とか11勝目をゲットした。

これで今季18勝19敗2分と借金を1に戻したビッグアプセットは、残り2試合で悲願の5割超えと20勝の権利をキープ。厳しい戦いは続くが、この日のような勝利への執念と、一致団結したチームワークがあれば、絶対に達成できるはずだ。