⑬7月3日(土) 二子玉川緑地運動場
今季ここまで23勝5敗の超強豪ハードライナーズに対し、真っ向から勝負を挑んだビッグアプセットは、5回に芝田の逆転満塁ホームランなどで、あわやのところまでハードライナーズを追い込んだが、守備の乱れなどで最後は無念のサヨナラ負け。しかし、今後につながる大きな収穫を得た一戦だった。
初回、アンラッキーな内野安打に2つの失策で1点を失い、なおも無死2、3塁の大ピンチを迎えたが、ここで末永が踏ん張る。4番を浅いレフトフライ、5番6番をいずれもキャッチャーフライに打ち取り1失点でしのぐ。
4回に3本の安打に失策が絡んで2点を失ったものの、5回にドラマが待っていた。
代わった2番手の投手から、橋爪、木全が四球を選び、ここで佐藤肇が絶妙のセーフティーバントを決め、これがあせった相手三塁手のエラーを誘いまず1点。さらに2死後、熊野が執念のライト線タイムリーで2点目。村上が四球でつなぎ、待ってました、満塁男クラッチ芝田が、渾身のストレートをものの見事に振り切ると、打球は逆風もなんのその、センター頭上をはるかに越える推定飛距離110メートルのグランドスラム!!一気に6対3と大逆転に成功した。
ところが、勝ちを意識したのか、疲れが見え始めた末永が踏ん張り切れず、2つの四球に安打をからめられ、さらに痛恨の失策もあり、3失点で同点に追いつかれる。これが百戦錬磨の強豪ハードライナーズの強みか。
6回に楠本がこの日2本目、執念のレフト前ヒットで出塁するも、果敢なスチールは凶と出て、相手捕手の強肩に刺され憤死。チャンスがついえた。時間切れ寸前の最終6回の裏、2死後、楠本が痛恨の失策でランナーを2塁に出し、最後は相手4番に末永が右中間にサヨナラタイムリーを打たれ万事休した。
しかし、3点リードされた劣勢の展開を、一度は逆転して強豪を徳俵まで追い詰めた力は賞賛に値するし、守備の乱れさえなければ、勝利をもぎとっていたかもしれない。次につながる価値ある敗戦だったし、今後の課題も見えてきた一戦となった。来週は、各自が課題を克服して、勝利を必ずやゲットしよう。
この日負けはしたが、MVPは文句なしに芝田に与えたい。
※個人打率は通算成績ですが、チーム打率はその試合の打率です