⑨11月1日(土) 下高井戸野球場
勝利に飢えたビッグアプセットは初回、山下がエラーで出塁すると、大友、楠本の連続フォアボールでいきなりノーアウト満塁のチャンス。今までなら、ここからあと一打が出ず、残塁の山を築いていたところだが、この日は違った。4番芝田がセカンドゴロでまず1点。地味ながらこういうチームバッティングが実は非常に大事なのだ。そして巨鯨桜町がセンターへ痛烈なクリーンヒット。あまりの打球の強烈さにセンターがワンバウンドで捕球できず、ボールがセンター最深部を転々とする間に、桜町が一世一代のベースランニングを見せ、執念のスリーランホームランとなった。 これで早くも4対0。しかし、まだまだ追撃は終わらなかった。村上が四球で出塁したあと、木全が外角の速球を鮮やかな右中間突破のタイムリースリーベースで村上を返し、さらに相手守備陣の乱れもあり一気にホームイン。なんと初回に6点を奪う鮮やかな速攻を見せた。そして2回にも山下のセンター前ヒットを足がかりに芝田の押し出し四球で加点し、3回には村上四球、木全ヒットでチャンスを作って、佐藤肇の内野ゴロの間に、村上が絶妙のスライディングで生還。さらに4回には山下、大友、楠本の3連打に、またも4番芝田が渋い内野ゴロで、打点をあげるいぶし銀の活躍。うまい点の取り方を見せたビッグアプセットは、なんと11得点を奪った。さらに投げても末永、村上、芝田とつないで相手打線を2点に抑えついに1年ぶりの勝利を圧勝劇で締めくくった。試合後は焼き肉屋で歓喜の祝勝会。「やっぱり野球は勝たなきゃね」「おれたちって中学の時より強くなってるよな」「これからはもう負けないんじゃないか」「楽しくやれば勝てるわけなんだよな」などなど、これまでの鬱憤を晴らすがごとく、言いたい放題、食い放題、飲み放題の宴は続き、次の試合での勝利を誓い合って、お開きとなった。
●打撃成績
1(7)山下 4打数3安打1二塁打3得点1盗塁
2(D)大友 3打数1安打1四球2得点1三振
3(4)楠本 2打数1安打2打点1二塁打2四球2得点
4(5)芝田 3打数0安打3打点1四球
5(3)桜町 4打数1安打3打点1本塁打1得点
6(6)村上 1打数0安打2四球2得点1盗塁
7(8)木全 2打数2安打1打点1死球1三塁打1得点
8(2)佐藤 3打数0安打1打点1三振
9(9)橋爪 2打数1安打1四球1三振
10(D)大河原 3打数0安打
11(1)末永 2打数0安打1四球
●投手成績
末永 5回 5安打 2失点 2自責点 4三振 3四球
村上 1回 0安打 0失点 0自責点 1三振 1死球
芝田 1回 0安打 0失点 0自責点 1三振 2四球