(21) 6月16日(土) 多摩川ガス橋緑地野球場
あの熱かった大会から2週間、新たな気持ちで過去3連敗の強豪ナインフォースに挑んだビッグアプセットは後半追い上げられたものの辛くも逃げ切り、今後のGリーグ、秋の大会に向けて新たなスタートをきった。
ガンバロウ野球大会ベスト12のテンションを保ったまま試合に臨んだビッグアプセットは、初回早くも猛攻をみせる。相手先発投手の乱調につけこみ、3四球で一死満塁とした後桜町の死球でまず先制、ここでいまや初回先制パンチの主役となった橋本がレフト線を破るツーベースで2点を追加、その後も熊野の押し出し四球、橋爪のしぶとい内野ゴロで追加点をあげ、初回5点を先制する。2回には先頭大河原が今や当然のように鮮やかなセンター前ヒットで出塁すると、ワイルドピッチで二塁に進んだあと、黒田の三塁ゴロの間に見事な頭脳プレーで三塁に進塁、さらにワイルドピッチで生還と、ひとりで追加点を稼ぐ活躍をみせた。さらに楠本、山下の連続四球後に芝田のレフト前タイムリーでこの回2点。さらに4回には二死二塁から芝田のタイムリー、6回にも二死二塁から山下の右中間ツーベースでさらに1点を追加と、いずれもツーアウトからのタイムリーで加点するという理想的な攻撃をみせた。
初回に1点を返された先発末永であったが、2回以降は調子もうなぎ昇り。テンポのよい投球に加え守備でもナイスプレーが出て、4回終了時点で8対1と理想的な展開。5回裏も簡単にツーアウトをとったが、ここから事態は暗転する。2人連続四球を与えたあと、なんと3連続ツーベースをあびる突如の乱調、4点差ツーアウト2塁となったところで監督村上はたまらず投手を橋本にスイッチ。橋本も急遽の登板ではあったが、後続を1点に押さえ、さらに最終回も自らのバント処理を含むエラーなどで2点を失ったが、最後は1点差でランナーを残したものの全力で最終打者を三振に打ち取り、からくも1点差で逃げ切った。
終わってみればナインフォースの得点力の高さも思い知らされた展開であり、相手先発投手の乱調に助けられた面もあったが、随所に好プレーも見られた。相変わらずの高レベルの末永の牽制にも助けられ、捕手村上は2度にわたり相手ランナーの盗塁を阻止、大河原の高度なレベルのバッティングは勿論、約2ヶ月ぶりに復帰の橋爪も鮮やかなセンター前ヒットを含む鋭い打球を連発、また3回裏には2死2塁から相手バッターのレフト前ヒットを、山下-芝田-村上の連携プレーでホームタッチアウトとするなど、合宿の特訓や大会での経験を経て全般的にプレーのレベルがより高度になってきていることを実感させた。
次回はGリーグが開幕。よりレベルの高い野球を目指して、緊張感を持って臨みたい。
~監督談話~
今シーズン2連敗している相手。合宿や大会を通じてチーム力が上がって来ている状態だっただけに、是非とも勝ちたいと思っていた。
結果、勝てたことが一番良かった。初回はもらったようなチャンスではあったが、橋本君の長打でのタイムリー、橋爪の内野ゴロの間の得点は集中力がまだ出ない相手にショックを与えるに充分な効果があった。また、芝田、山下のツーアウトからのタイムリーはいずれも値千金、ウチのチームの強さの片鱗を見せつけることができた。そして攻撃面ではもう一つ、大河原がほとんど1人で取ってくれた得点が非常に大きかったね。大河原、ご苦労様!
守りでは幾つかミスは出たが、中継プレーでの刺殺等良いプレーも随所に出た。末永は初回と5回のツーアウト以降はいただけなかったが、それ以外はほぼ完璧な内容だった。5回はファーボールを二つ出した後、ヒットを1本打たれた場面で交代だったのかも知れない。交代のタイミングが送れて傷穴を広げてしまった感もある。何はともあれ、皆がそれぞれ持ち味を出しての勝利、気持ち良かったです。