(30) 8月12日(土) 東台野球場
初対戦のインパルスに臨んだビッグアプセットだったが、インパルス佐藤投手の速球とカーブのコンビネーションに翻弄され、1-0と惜敗。4回にはツーアウト満塁とあと一歩のところまで追い詰めたものの、5回表にまたも激しい雷と雨で無念のコールドゲームとなり、消化不良のまま無念の敗戦となってしまった。
好チーム、シラサギのメンバーがかなりの割合を占めるインパルスも予想通りの強豪だった。特にカーブを多投し、なおかつ時折見せる真っ直ぐが手元でグイッと伸びる佐藤投手は見た目以上に打ちにくく、最近好調のビッグアプセット打線も、3回までにノーヒットで6三振を奪われるなど手も足も出なかった。
しかし、チャンスは4回にやってきた。簡単にツーアウトを取られたものの、4番山下が意地を見せる。相手のウイニングショットであるカーブを何度もファールでカットすると、最後にはレフト前へ執念の初ヒット。この一打に最強助っ人山田が応える。低めの難しいボールを一振すると打球は鮮やかにレフトを抜ける会心のヒット。ヒットエンドランでスタートを切っていた山下は一気にサードを陥れる。さらに黒田が四球でつなぎ、満塁の大チャンス。ここで満塁男の異名を取る末永が打席に入ったが、佐藤投手の切れ味鋭いストレートにあえなくピッチャーゴロに打ち取られ、唯一のチャンスは無情にも消え去ってしまった。
守りでは初回に四球で出塁され、4番打者にタイムリーを喫して1点を先取されてしまったが、最後までこの1点が重くのしかかってしまった。結局末永が喫したヒットはこの1本だけだったが、やはりきっかけはいつものことながらフォアボールだっただけに、今後はとにかくムダなフォアボールを与えないことが求められる。
4回までに無得点だったものの、まだあと3回も攻撃が残されていただけに、さあこれから反撃というムードに水を差す無情の雷雨は何ともやるせない思いだけが残ってしまった。
しかし、インパルスのような好チームにはやはり先取点が不可欠。今後はとにかく相手より先に点を取る、先に絶対に点を与えないということを肝に銘じて、9月の大会に向けて各自が調整していきたい。
次週は好敵手のエクソダスが相手。メンバーがギリギリになりそうだが、参加選手は是が非でも先取点を取って、しっかり守り切るビッグアプセットらしい野球をして、勝利をゲットしよう。
~監督代行談話~
スライダー系のカーブでストライクのとれる相手先発投手は投球の7割近くがカーブで、ストレートもストライク先行後の釣り球も多かった。こうした「一筋縄ではいかない」ピッチャーとの対戦は大会でも大いにあり得るため、対応の考え方を改めて振り返ってみたい。
ぼく個人の対応は初回の三振を踏まえ、「ボール気味でもストレート狙い、ただしベルト線より上のカーブにもそのまま対応。これでツーストライクまでに打つ」というもので、二打席目のセンターフライは凡打だったがまずまずではあった。場面や自分のフィーリングによっては、ヒットを打つことではなく転がすこと、あるいは右に打つこと、等々、人によって、あるいは場面によって臨機応変な対応が必要だろう。少なくとも二回り目はみんな少しずつそうした対応はできていた感じがした。ただ試合で、それを活かすためには、試合中でも意思疎通や意見交換をして各自意識を持って対応することが大事だろう。それができていればこの試合でも早いタイミングで点が取れたはずで、監督代行としては試合中にそういう措置を取れなかったことが反省点だ。
末永の投球を含めた守りは相変わらず固く、主力を何人も欠いたことを考えてもチーム力自体は大分上がってきているな、ということは改めて感じた試合だった。