⑲9月11日(土) 新木場野球場
監督兼エース不在での初めての試合を戦ったビッグアプセットは強力打線による圧倒的な打力でトレボンズを粉砕する、という当初の目論みが思いのほか不発。守備陣、投手陣の乱れから、大敗を喫することとなった。しかしながら、芝田の好投、桜町、橋爪の打棒の復活等、大会に向け、期待できる点も見られた試合であった。
急遽12:00開始から11:00開始に変わったにもかかわらず、ビッグアプセットのメンバーは試合開始のはるか前に集合し、11:00の試合開始に向け、それぞれにアップを始めていた。ところが、トレボンズサイドでアクシデントが発生。メンバーが交通渋滞に巻き込まれ集まらない、とのことで、結局試合が始まったのは11:40頃となった。
そんな状況に動じることなく、芝田がすばらしいピッチングを披露。多彩な変化球と力のあるストレートで打たせて取るピッチングを展開、初回を無得点に抑える。その裏、ビッグアプセットは先取点のチャンスを作る。四球の佐藤を一塁におき、桜町が左中間にヒット、さらに、黒須四球で一死満塁とする。しかし、岩崎はサードゴロ、続く絶好調満塁男芝田は三振で、絶好の先制の機会を逃す。
芝田は2回も好調なピッチングを続けるが、ここでビッグアプセットの弱点が露呈。エラーと四球でたまったランナーがエラーで生還という最悪のパターンで2失点。好投の芝田の足を引っ張ってしまった。
しかし、その裏、ビッグアプセットはすかさず反撃。内野安打で出た飯田がエラーで3塁まで進み、続く橋爪も四球を選び、無死一三塁のチャンス。ところが、ここで楠本は3塁ゴロ、更に大友の渾身のセンターフライにも、3塁ランナーがあまりのあたりの良さに思わず飛び出し、タッチアップならず、大河原も三振に倒れ、絶好のチャンスを逃す。
肩に不安を抱える芝田は、大会にも備え2回で降板、3回から桜町が登板。前回の南海ハーツ戦とは見違えるようなコントロールを見せるが、エラー、四球でたまった走者をヒットで還されるというパターンで一気に5失点。しかし、4回には見事に立ち直る。外角にするどく落ちる球で、三振を取るなど、すばらしい投球を見せ、エラーがらみで1点を失うものの、打者4人できっちりと切って取った。
ピッチャーが良い投球をすると攻撃の流れも良くなるのか、その裏、ビッグアプセットは反撃を開始。ダブルプレー崩れ(本当はアウト?)の芝田を一塁に置いて、飯田、橋爪、楠本が3連打、ワイルドピッチも加わり3点を返す。反撃の機運が多いに盛り上がった。
しかし、悪夢は次の回に待っていた。引き続き好調にピッチングを始めた桜町であったが、内野陣のエラーが続き、その後、4本のヒットと2つの四球を連ねられ、一気に7点を奪われてしまい、一度はビッグアプセットに傾きかけた流れは一気にトレボンズへ。その後登板した、飯田は見事な速球で高いポテンシャルを見せるものの負傷降板、続く楠本もレフト場外へ特大のホームランを打たれるなど得点を重ねられ、反撃も及ばず時間切れで万事休した。
終わってみれば10点あまりの差をつけられはしたものの、ほぼ同じ戦力で戦う大会の前哨戦としては、貴重な体験であった。この敗戦をバネにして18日の大会初戦での勝利に向けてチーム一丸となってがんばりたい。
※個人打率は通算成績ですが、チーム打率はその試合の打率です