⑳ 6月3日(土) 下高井戸運動場
ガンバロウ野球大会で敗れてから約1ヵ月ぶりの試合となったが、野球ができない鬱憤を晴らすかのように打線が大爆発。守っても楠本が完璧なピッチングを披露するなど、投打がガッチリかみ合い圧勝した。
雨に祟られた5月の悪夢を振り払うかのように、ビッグアプセットは初回から猛攻を仕掛ける。西村四球、山下ヒットで作ったチャンスに、ロンドンから帰国したばかりの4番芝田が、時差ぼけもなんのその、右中間を深々と破る2点タイムリーツーベースで先制すると、もう止まらない。2回には楠本のタイムリーに続き、芝田に負けじと3番山下がレフトオーバーの特大3ランで4点。3回には満塁のチャンスに1番末永がセンターオーバーの走者一掃のツーベース。さらに西村のタイムリーツーベースで4点。4回には打者13人の猛攻で8点を奪い、試合を決めた。
打線の爆発を導いたのが楠本-熊野の新バッテリーだ。特にカギは初回の熊野の守りだった。先頭打者と2番打者をいずれもキャッチャーのファールフライに仕留めたのだが、特に2本目は相手ベンチ前まで達する難しいフライ。これを熊野が素晴らしいスタートダッシュで追いつくと、果敢にスライディングキャッチ!! ボールは地上スレスレでミットの先にすっぽりと収まる超ファインプレーとなり、一気に試合の流れを引き寄せた。この体を張ったプレーに楠本も安心して熊野のサイン通り、キレのあるストレートとブレーキの利いたカーブをビシビシと投げ込んでいく。終わってみれば投球数わずか82球、被安打2、四球1、自責点0の完璧なピッチングで今季3勝目を手に入れた。
監督村上は仕事で不在だったが、チームを見事にまとめた監督代行で主将の桜町のキャプテンシーも特筆すべきものだった。エキストライニングでは投手としても無失点に抑えるなど、バッティングだけではない貢献ぶりに、今後が大いに期待される。また橋爪も地味ながら1安打4四球4得点と全打席出塁の離れ業を演じ、いぶし銀としてなくてはならない存在感を見せ付けてくれた。
3月25日の四谷ロックス戦以来70日ぶりの勝利の味は、忘れかけていた野球に対する喜びとやる気を思い出させてくれた。来週からはいよいよリーグ戦が始まる。新たな気持ちでひたむきにボールを追いかけ、この日のような全員野球で絶対に勝利をもぎとろう!
~監督代行談話~
今日は打線が大爆発。走塁もひとつでも先に行こうと皆積極的。楠本のピッチングも完璧でリズム良く守りやすかったし、守備も末永の安定感あるセカンド、熊野のキャッチャーも野手の要としてよくまとめていて、新たな収穫もあった。全体的に声も良く出ていて、みんなが野球をやる喜びに溢れ、大差でリードしても攻守ともに手を抜かず、文句なしの最高のゲームだったと思う。 打撃では山下、芝田、末永がそれぞれ4打点と圧巻。熊野の右前の進塁打、橋爪の全打席出塁、西村の3塁線の快打、楠本のタイムリーとみんなよく打ち、走った。 また楠本の好投は秋の大会に向け強烈なメッセージになった。 お互いに楽しみながらもチーム力をさらに磨き、この勢いで次も連勝しよう!