(38) 12月3日(土) 下高井戸運動場
ビーグルスの後藤選手率いるKLBは、慶大のユニホームでバッチリ決めて登場。まるで高橋由伸と対戦しているかのような錯覚にとらわれたのか、いきなりビッグアプセットは浮き足立ってしまう。初回、楠本が先頭打者を四球で歩かせると、次打者のライト前ヒットを大河原がどこに投げるか躊躇している間に、なんと一塁走者は一気に生還。楠本にはかわいそうな失点だったが、その後もKLBの攻撃は止まらず、初回4失点と大きなハンデを背負う。
しかし、ビッグアプセットもすぐに意地を見せる。転職が決まって朝型生活になった韋駄天福原が四球で出塁すると、スーパーカーのように二盗、三盗を決め、ワイルドピッチで一気に生還する離れ業で1点を返す。福原はこの日5盗塁、2得点と、驚異の核弾頭ぶりは、朝型生活に変わってさらに鋭さを増したようだ。
ところが3回表にまたも守備が崩壊。末永のタイムリーエラーなどで3失点。粘投の楠本を助けられない。
しかし、ここでもビッグアプセットはすぐに反撃を試みる。6点差に差を広げられて迎えた3回裏、ツーアウトランナーなしから、福原が四球。この日2番に大抜擢の大河原も執念の四球を選び、クリーンアップにつなぐ。ここで3番窪田が相手好投手の鋭いカーブを技ありのライト線へタイムリーツーベース! さらに黒田のショートへのタイムリー内野安打で、一気に3点差に追い上げた。
6回にも村上の内野安打と敵失などで2点を挙げ、1点差まで追い詰めたが、最後はランナー2人を置いて初の4番に起用された黒田に回ってきた絶好の場面で、惜しくもサードファールフライに倒れゲームゼット。
あわや一打同点の場面まで迫ったものの、あと1歩及ばず、泥沼の4連敗。これで今季成績が17勝19敗2分と借金が2となってしまった。残りあと3戦。全勝できれば、悲願の5割超えと20勝が達成できるだけに、まだあきらめるのは早すぎる。可能性がある限り、とことんトライしていこう。
次はライバルの南海ハーツ戦。各自がモチベーションを高め、必ずや勝利をものにしよう!