⑰ 5月5日(土) 東京健保組合大宮運動場
待ちに待った「がんばろう野球大会」が開幕した。満を持して初戦に臨んだビッグアプセットは、初陣Marinesを相手に初回から猛攻を仕掛け13対0の5回コールド勝ち。悲願の3勝へ幸先のいいスタートを切った。
じゃんけんで勝って先攻を選択した村上監督の思惑通り、先頭の黒田がいきなりセンターオーバーのスリーベースでチャンスメークすると、続く福原もサードへタイムリー内野安打を放ちまず1点。さらに芝田が相手失策で出塁すると、仕上げは絶好調男の橋本だ。鋭いスイングから放たれた打球は、あっという間に右中間を切り裂くランニングホームラン! 4月21日のエクソダス戦からなんと3打席連続ホームランの離れ業をやってのけた。
初回に4点を挙げたあともビッグアプセットは攻撃の手を緩めない。3回には3つの四球をからめて橋本、西村、村上がタイムリーを放ち4点。4回には山下のタイムリースリーベースと橋本のタイムリーで2点。5回にも西村、村上が作ったチャンスを末永の犠牲フライ、黒田のヒット、山下の2点タイムリーと重量打線が大爆発。終わってみれば12安打の13得点と文句のつけようがない見事な攻撃だった。
守っても先発末永が5イニングを被安打2、無四球の完封ピッチング。ショート西村、ライト福原の好守備もあり、危なげない試合展開を披露した。
試合前に山下が指摘していたように、大会では先取点がいかに大事かを実感する試合内容だった。初回の先制パンチで一気にペースを掌握し、追加点、ダメ押し点とまさに理想的な展開。この日のような気持ちをみんなが持って試合に臨めば、どんな相手でもいい試合ができると確信したはずだ。
また、この日勝利をゲットできたのは先発出場した9人の力だけではなかったことも付け加えておきたい。前日ににんにくを丸ごとたらふく食べ、強烈なにおいをプンプン発散させて相手を威嚇した監督代行の大河原の存在感は際立っていた。カメラマンとしてこの日はあえてユニホームを着ずにチームを支えてくれた大友の献身ぶりも見事だった。スコアラーとして紅一点としてチームに明るい風を送り込んでくれたサトミンの力もなくてはならないものだった。さらに京都からアポなしで駆けつけてくれた佐藤也寸之のサプライズな登場もナインに勇気を与えてくれた。そのほかこの日は参戦できなかったメンバーも、勝利を願っていてくれたからこその全員でつかんだ勝利だった。
12日の2回戦は過去の大会で手痛い黒星を喫している強豪ベイダーズが相手。しかも芝田、熊野、黒田の主力3人が諸事情で出場できない大ピンチだ。そんな状況の中で、ソフトバンク和田投手にそっくりの相手左腕エースをいかに攻略できるかがカギとなるが、ビッグアプセット本来のしっかり守って接戦を制する全員野球ができれば、必ずやリベンジできるにちがいない。
今季の戦績は13勝4敗となり貯金も9に増えた。試合後は大宮で歓喜の祝勝会を開催し、勝利の美酒に酔いしれた。ゴールデンウイークも初戦突破でさらに充実した。やはり勝負事は勝たなければ。とにかくベイダーズ戦は総力戦だ。出場できない選手の分まで一人ひとりが自分のできることを100%やりきれば、絶対に勝てる!勝ってこの感激を来週も必ずや味わおう。そして、芝田、熊野、黒田の3人を是が非でも3回戦のひのき舞台に立たせてやろう。チームワークはどこにも引けを取らないはずだから。
~監督談話~
皆が試合に集中し、また総力を結集してのナイスゲーム!初回の先制攻撃、3、4回の追加点、5回のダメ押しと理想的に攻撃を仕掛け、優位に試合を進められたことが大きな勝因。また、守っては末永がストライクをどんどん先行させ安定したピッチングで皆の期待に応えた。相手がどうあれ、独特の緊張感がある大会での一戦。今年、今までやって来た野球をそのまま出すことができた。
来週2回戦だが、合宿や今年の試合でつけてきた力、経験、チームワークをもってすれば、勝つチャンスは充分にある。来週も全力でぶつかろう!