⑱ 5月12日(土) 東京健保組合大宮運動場
前週、MARINESを13-0の5回コールドで下し、波にのって臨んだガンバロウ大会の2回戦、BIGUPSETはおいすがるVADERSを5-4で制し3回戦を駒をすすめた。
対戦相手のVADERSは、3年前の秋の大会で5-8で敗れているチーム。本日もそのときと同じ左腕の浦川投手がマウンドにのぼった。しかし、この3年間で実力をつけ、加えて前週相手をじっくり研究したBIGUPSETは一味もふた味も違う。
試合前のミーティングで先取点をなんとしてでもとろうと決意したことが、初回に見事に実現。西村、山下の内野ゴロが連続して悪送球を誘い1死2・3塁のチャンスで桜町がきっちりとセカンドゴロをころがしてまず1点。続く5番橋本が左中間を深々と破るスリーベースで2点目をあげ、ベンチは一機に盛り上がる。更に左転向が完全に定着した村上のセカンドへの強襲ヒットで3点目が入り、試合の主導権をつかむ。
その裏、VADERSの先頭打者を四球で出した後の、3番打者が放ったライトへの飛球が強風にあおられ、久々出場の木全が懸命に差し出すグラブを無情にもはじかれツーベース。末永ここから慎重になりすぎたか連続四球で押し出しの1点を与えるとツーアウト満塁からのサードゴロを本日サードにはいった橋本が、まさかのファースト悪送球で2点目を失う。
なお、この回相手の1番が二盗の際に足を負傷するアクシデントが発生、この好打者が2回にはライトオーバーのツーベースを放ちながら、3回から退場する状況となり、VADERSには不運な、そしてBIGUPSETにはなんともラッキーな展開となった。
そして3回のBIGUPSETの攻撃、サードゴロエラーで出塁した先頭福原がパスボールで村上監督の「ゴー!」の指示で果敢にホームにつっこみ、ベンチの大歓声に迎えられる。更にツーアウト後、橋本のピッチャーフライを相手が落球する間に走者山下がホームインし、この回貴重な追加点をあげた。合宿、そして試合で各自が相手のわずかなすきをつく訓練を重ねてきた成果がここで結実したのであった。
一方のVADERSも決してあきらめず、守備をめまぐるしく交代しつつ、4回・5回とBIGUPSETの失策につけこみじわじわと追いあげてくる。しかしこの交代に伴うロスタイムも影響し、時間の関係で最終回と宣言された6回、VADERSは1番からの好打順であったが、1番、そして2番をBIGUPSETの守備陣がはばみツーアウト。続く3番に末永がデッドボールを与え同点のランナーが出たところで、村上監督は橋本をリリーフに送る。
期待にこたえてマウンドに登った新守護神橋本が相手4番とまっこう勝負。そして2球目が高いショートフライとなり、これを西村ががっちり捕球しゲームセット。
芝田、黒田、熊野を欠いた状況下で全員一丸となり勝ち取った価値ある勝利であり、試合後は焼肉屋で、次週も大宮に集まれる喜びをかみしめたのであった。
~監督談話~
悲願の2回戦突破!感動。
相手もこちらもミスが失点に結びつくという展開ではあったが、お互いに勝とうとの意識は物凄く強く、真剣勝負のしびれる試合でした。
初回、西村と山下が叩きつけたバッティングで相手内野陣のミスを誘い、橋本君の起死回生のタイムリー等で先取点を奪えたのがまずは勝因か。あと、福ちゃんのちょっとしたスキを突いた攻撃・走塁も見事だった。
守りでは末永も緊張感のある中よく頑張ったが、少しボール球が多かったね。初回、ランナーを四球で出した後の押出しはちょっといただけなかった。でも末永がこの勝利の大きな立役者の1人であることに誰も異存はないだろう。そして今日の守りでクローズアップされたのが「ショートフライ」だった。合宿でフライキャッチの勘を狂わせていた西村が、最終回ツーアウト目、スリーアウト目のフライをキャッチしゲームセットとなった。特に最後のバッターのフライは高く上がった難しいものだったが、ウィニングボールをがっちり捕球した時には・・・「ヤッター!!!」感動しました。全員で勝ち取ったナイス勝利だった。
次戦、相手(BACKHOME)は前回大会でベスト4まで進んだということだが、今季やっているような戦いをすれば充分に勝機はある筈。ここまで来たら楽しんで、またまた勝利を掴みに行こう。