⑪ 3月18日(土) 大田スタジアム
第2試合もビッグアプセットのいい面が出た。ダブルヘッダーの2試合目はいつも疲れが出るせいか、打線が沈黙して点が取れないことが多かったが、この日は違った。初回に先頭の福原が四球で出塁し、相手のワイルドピッチで幸先よく先制すると、2回にもランナーを2人置いて橋爪が鮮やかなセンターへの2点タイムリー! この2点が大きかった。その後立ち直ったブルーハーツ水島投手を打ちあぐねただけに、値千金の橋爪の打撃だった。
守っては先発末永がフォアボールを6個も出したものの、要所を抑える粘りの投球で、終盤のブルーハーツの猛攻をなんとかしのぎ、終わってみれば1点差の勝利。途中からマスクをかぶった熊野が予想以上の名捕手ぶりで、スクイズを封殺したり、体を張った闘志あふれるプレーで勝利を手繰り寄せた。
この日の2試合は、苦しみながらもビッグアプセットが目指す理想型に近い内容といえる収穫の多いゲームだった。この経験が必ずや、大会での苦しい場面で生かされるはずだ。大会まで2カ月を切り、チームとしての輪郭がおぼろげながら見えてきただけに、各自が精進してさらなるレベルアップを図り、韓国を破った日本代表チームのように、ここぞという場面で最高のプレーができる真の強さを身につけていこう。