⑰7月31日(土) 世田谷公園野球場
前期最終戦、必勝を期して臨んだ宿敵南海ハーツ戦だったが、ノーガードの壮絶な攻め合いの末、あと1本が足りず、2点差で惜敗。結局、前期は6勝9敗と3つの借金で幕を閉じた。
壮絶な点の取り合いを暗示するかのように、試合前から予期せぬアクシデントが発生した。この日先発予定だった巨鯨桜町がなんと試合開始時間を間違えて45分遅刻するという大失態を演じてしまった。もともと9人しか出場予定がいなかったため、すわっ、棄権かと危ぶまれたが、この大ピンチを救ったのが、バリ島帰りのナカータ熊野だった。
桜町の大ポカを見透かしていたかのように、成田に到着したあと、そのまま参戦を直訴。なんとかビッグアプセットは9人を揃えて、試合は成立した。熊野はそれだけではなく、試合でも一睡もしていないにもかかわらず3打数3安打の大当たりで、負けはしたものの文句なしのこの日のMVPだった。
試合は前回のゾディアック戦同様、打撃絶好調のビッグアプセットがリードした。黒田、熊野の連打、そして芝田のホームランで2点のビハインドをあっさり逆転し、2回にも遅れて登場した桜町がエラーで出塁するや、遅刻を取り返そうとする怒涛の鯨スライディングで顔を真っ黒にしながらの激走を見せ、さらに敵失に乗じホームインするなど、2点を加え5対2とした。
ところが3回、末永からマウンドを引き継いだ桜町が6四球の大乱調。4回には初登板の黒田がマウンドに上がり、切れ味鋭い速球で健闘したが、やはり7四死球と乱れ5失点。ただし、攻撃は、黒田2安打2盗塁、熊野3安打1盗塁、芝田2安打3打点、福原1打数1安打5盗塁などすばらしかったので、後期はなんとか守りで失点を防げれば、かなりの試合ができるのは確実だ。捲土重来を期して、なんとか後期は巻き返しましょう。
試合後は南海ハーツさんのご厚意で懇親会に出席させていただき、大いに親交を深めた。これで対戦成績は4勝5敗と1つ黒星が先行してしまったが、これからも良きライバルとして切磋琢磨していこうと誓い合った。それにしてもハーツのみなさんは多士済々の顔ぶれで、本当に魅力的な人ばかりでした。これからも野球だけでなく、いろいろな面でお付き合いさせていただければと思いました。どうもありがとうございました。
※個人打率は通算成績ですが、チーム打率はその試合の打率です