④ 2月16日(土) 多摩川緑地野球場
初対戦となったコスモピア戦。ビッグアプセットは4番山下がホームランを含む3安打6打点と大爆発。大河原も2安打と打線が火を噴き10安打9得点。守ってもスーパープレーを連発した橋本を筆頭に堅守を披露、先発末永も8安打されながらも1四球と要所を締めるピッチングで9対1と圧勝した。
すさまじい当たりだった。初回、ランナー2人を置いて打席に立った山下の打球は、左中間をあっという間に突き破り、ボールはどこまでいっても止まらないほど強烈な先制スリーランホームランとなった。もはやお家芸ともいえるビッグアプセットの初回先制パンチ。この攻撃が出るときはほぼ勝利を得ているというデータ通り、この日も中村橋マガジンズ戦に続く波状攻撃を見せる。
2回には今季初登場の韋駄天福原がレフト前にクリーンヒットを放ちチャンスメークすると、この日3番に上がった橋本がきっちり犠牲フライで追加点を挙げ、さらに山下が2点タイムリーでこの回も3点。4回にはまたまた山下が右中間へタイムリーツーベースを放ち試合を完全に決めてしまった。昨年暮れに結婚して以来、愛妻の食事で体のキレは20代の若さを取り戻しているだけに、今年の山下はすごすぎる!かつては三冠王に輝いたこともあるだけに、どのくらいの成績を残すか大いに楽しみだ。
また山下に勝るとも劣らない活躍を見せたのがエンペラー大河原だった。3回にはサードへ執念の内野安打を放つと、5回には相手快速リリーフからも目の覚めるようなライト前クリーンヒットを放つなど、もしかして史上初のマルチヒット? の狂い咲き。マイバットを購入し、自宅マンションの敷地内でブインブイーンと連夜の素振りを繰り返す成果をナインに見せつけた。あとはセカンド後方のポテンヒットを二塁打にしてしまった守備さえ何とかなれば、レギュラー獲りへ名乗りを挙げることも夢ではない。
もう1人、桜町の復活も見事だった。初打席でセカンド内野安打を放つと、6回には左中間へ技ありのタイムリーツーベースを放ち、完全復活! 守備も安定しており、ヒザの痛みもなく、大会へ向けて順調なリスタートとなった。
守備面でもナイスプレーが随所にあった。特に久々のショートを守った橋本のビッグプレーは草野球界では最高レベルと言えるほどすごかった。三遊間の最深部から矢のようなストライク送球で間一髪アウトに仕留めたり、末永のグラブをかすめ打球の角度が変わった難しいゴロも難なくさばく。さらには最終回、相手3番打者のショートライナーに素早く反応。あまりの強烈さにグラブの網を破られたものの、すぐに拾い上げ、またまた間一髪のアウト!! アンビリーバブルなプレーの連発にナインはしびれっぱなしだった。
これで今季2勝2敗と早くも勝率を5割に戻したビッグアプセット。気候もだんだん暖かくなるし、いよいよ本領発揮の季節が到来しそう。次戦は久しぶりの東深澤学園が相手。どれだけ成長したかを見極めるには絶好のチームだ。抜かりなく、気を緩めることなく、アルティメットクラッシュで戦おう!
~監督談話~
山下の打棒と橋本君の守備が際立った、そんな試合だった。
攻撃面では、1、2番が出塁してクリーンアップで還すという理想的なパターンで優位に試合を進めることができた。1、2回で6点を取ると楽は楽だけど、後はバッテリーミスで余計な点を与えないことだけに集中した。末永は開幕からモチベーションも高く、安定したピッチングをしてくれている。最終回は少し感覚が鈍ったようだが、速い球をどんどん投げ込み、変化球のきれも悪くない。直球の外角低めへのコントロールとカーブの精度がもう少し上がれば万全だろう。今季初出場の福ちゃん、橋爪、櫻町も持ち味を出し、戦力も徐々に整ってきている。皆が出てきてくれれば良い意味での競争・刺激も出て来てチームは活性化する。監督としては悩ましいところでもあるが、多くの人に参加してもらって皆で楽しめればそれに越したことはない。