(31) 10月25日(土) 東京健保組合大宮運動場
<決勝戦:HOTS戦>
決勝戦は15時にプレーボール。朝からの連戦に両軍とも流石に疲労の色がにじむが勝っても負けてもこれが最後となる。
マウンドにはこの日三試合目となる谷上。キャッチャーは準決勝に続き冨永。初回、2回とHOTS打線を抑えた谷上であったが3回ランナーを一人置いて、HOTSの3番打者の当りがレフト山下の頭上を超え、無情にも芝生から隣のグランドの土の上を転々と転がっていく間にバッターランナーがダイヤモンドを一周、2点を先制されてしまう。
続く3回にも4安打で2点、そして6回には打者1巡で5点を失い0対9と劣勢のビッグアプセット。5時が近づき日没コールドも懸念されたがそこは決勝戦。コールドでは後味が悪いとの大会本部の判断で試合は続行され最終7回。2番手橋本がこの日2度目のマウンドに立ち1点を失うものの最後まで投げとうした。
一矢報いたいビッグアプセットの最後の攻撃。ここまで芝田、大河原の散発2安打に抑えられていたが、先頭橋爪のバットが火を噴いた。レフトオーバーのツーベースで出ると続く黒田もライト前ヒットで続き、2番芝田のセカンドゴロで黒田がフォースアウトの間に橋爪がホームを踏んでついに1点を返し意地をみせた。
結局1対10での敗戦となったが、準優勝チームの記念写真におさまるビッグアプセットナインの顔には全力を出しきった達成感からさわやかな笑があふれていた。決勝のMVPは3試合連続でマウンドにあがった谷上が選ばれた。
本日は谷上、芝田の他、準決勝で2得点をあげた黒田、準決勝で気迫のホーム突入を見せた山下、初戦の5打点・準決勝でのサヨナラジャンケン勝ち・決勝で唯一人ホームを踏んだ橋爪、初戦の大量点の口火を切り準決勝の勝利投手橋本、無数のショートバウンドを華麗にさばいた桜町、大阪から駆けつけてキャッチャー・ショート・ライトを守った村上、準決勝・決勝と連続でマスクを被って奮闘の冨永、今月に入って3日連続安打の大河原、惜しくも負傷で欠場したもののベンチで声援を送りつづけた大友と全員がヒーローとなったといえよう。
試合後、大宮で焼肉をつつきつつ今日1日の健闘をたたえあう宴会が開かれ野球漬けの1日の夜は更けていった。
~監督代行談話~
とにかくみんなお疲れさまでした。最後は本能だけでやっている感じだったけど、終わったあとはまたとない爽快感、翌日はありえない筋肉痛でしたね。
この際細かいことは関係なし、野球の楽しさ、素晴らしさを体感できたことに感謝したいと思います。大河原の戦評にもある通り、全員がそれぞれ持ち味を出してそれぞれも見せ場を堪能した一日でした。中でも2人で21イニングを投げきった橋本くんと谷上くん、2試合でキャッチャーを務めてくれた冨永さん、ほんとうにありがとう。これに懲りずに、来年もまた挑戦したいね!