(28) 12月18日(土) 下高井戸野球場
12月としては素晴らしい好天に恵まれた今期最終戦、昨年に続き2度目の対戦となった因縁のビーグスル戦は、素晴らしいチームワークで投打そして守備がかみ合い、全員野球で見事な勝利を勝ち取った。
ビーグルスの選手不足のため、主力選手が敵チームに入ることが予想されていたが、試合前ビッグアプセット監督である末永がいきなり敵チームのユニフォームで登場、ビッグアプセットメンバーの危機感が一機に高まる中、試合は開始された。
初回、1塁に桜町を置き、打点王芝田が技ありの右中間二塁打で先制点をゲット。そして迎えた3回、ビッグアプセットの集中打が炸裂した。まず四球で出た福原を、桜町がライト前にしぶく抜けるヒットで返すと、ランナー二人を置いて、今井がまさに芸術的ともいえるライトへの三塁打、更に大友、大河原、福原が執念の3連打で2点、そして最後に佐藤が今期3本目となるレフトオーバーの3ランを叩き込み、怒涛の攻めで実に8点を奪い取った。
これまでのビッグアプセットはここで安心してしまい、最後にお約束の逆転負けということもあったが、今日の試合は全く違った。5回には四球で出た盗塁王福原が一気に3塁まで落とし入れると、芝田がしぶとく内野にころがし1点、6回には楠本、大友の連打、そして大河原のセンターに抜けようかという当りで、楠本が一気にホームを駆け抜け追加点と、休むことなく好投手末永を攻め続け、終わって見れば全員安打12本を放ち、なんと11得点をあげた。
また、投げては先発芝田が、いつもながらに安定したピッチングを披露。3回を全く危なげなく投げきり、しっかりと試合を作れば、4回から登板した楠本もいきなり5点を奪われヒヤリとさせたものの、得点差にも守られ、要所を締めるピッチングで無難に投げきった。
そして決して忘れてはならないのが今日の守備陣の充実ぶりだった。特にセカンド大友の動きはすばらしく、6回にはピッチャーがはじいた球を、逆をつかれながら見事にさばくなど、かつてスプリンググローブと言われた汚名を完全に返上する最高の守りを披露した。結局、エラーはちょっとお茶目な桜町の凡プレーのみで、スタミナに不安を抱える投手陣をしっかりとサポートした。
主力選手を欠きながらのこの圧倒的勝利はビッグアプセットが目指すべき野球に一つの方向性を示したともいえそうだ。これで今期12勝14敗。5割には至らなかったものの、28戦を戦い抜いたチームは確かな自信を手にすることができたことは間違いない。
試合後は、今日久々に応援に駆けつけてくれた朝田も加わり、ビッグアプセット、ビーグルス合同で焼肉店で忘年会。1年間の苦労をたたえあい、来年に向けて、更なる充実を誓い合った。
※個人打率は通算成績ですが、チーム打率はその試合の打率です