②5月10日(土) 世田谷球場
初回、福原、木全の連続ヒットから2点を先制したビッグアプセットだったが、その裏、末永が連打を浴びたうえに、守備も破綻し、一挙に5失点。いつもならこのままずるずるいってしまうところだが、この日は違った。2回に福原のセンターへのタイムリーで2点差に詰め寄ると、3回には大友、大河原の目の覚めるような連続ヒットでついに同点に追いついた。大友はこの日の試合前、西村と入念な守備練習を敢行。これがものの見事に当たり、セカンドとライトで4度の守備機会をすべてアウトにする生まれ変わったような大活躍。さらに大河原も、試合前の今井とのキャッチボールでボールがメガネを直撃するアクシデント。メガネのレンズは片方取れるわ、鼻の頭から大出血するわで出場さえ危ぶまれたが、なんとほとんど片目でヒットを打つ離れ業だった。また村上も久々の捕手にもかかわらず、セカンドに矢のような送球を投げ、盗塁を刺すなど、見せ場を作った。しかし、その裏、満塁でサード今井が横っ飛びでゴロをつかみ、ゲッツーを 狙ってホームに送球。これがホームベースを気にした村上にわずかなスキを作り、後逸。一気に3点差をつけられたが、その後、仕事のため遅れてやってきた山下のタイムリーで1点差につめよりなおも、1アウト満塁のチャンス。しかし、セカンドランナーの末永が何を思ったか、三盗。サードランナーの大友も、この予想外の行動に、思わず塁を飛び出しタッチアウト。さらに末永も何を思ったか、そのままサードにいればいいものをセカンドに戻った末に挟殺され一瞬のうちにダブルプレーでチャンスを逸してしまった。最近、打席にほとんど立つことがなかったので、思わず張り切りすぎて 状況が見えなくなってしまいました。すんまへん(本人談)。しかし、最終回、ツーアウトランナーなしから驚異の粘りを見せる。今井が起死回生のレフトオーバーのツーベースを放つと、この日の主役大友がきっちりと四球を選び、もう1人の主役大河原にすべてを託す。片方のレンズが取れたままの独眼流大河原だったが、最後は無念の三振でゲームセット。惜しくも敗れたが、試合後は環八沿いの中華料理店「梅紅飯店」で飲みまくり食べまくり、次回の勝利を誓い合った。
●打撃成績
1(8)福原 4打数4安打1打点2得点2盗塁 助っ人
2(3)木全 4打数1安打
3(6)西村 2打数0安打2四球2得点2盗塁
4(2)村上 3打数0安打1四球1三振
5(7)楠本 4打数0安打1盗塁1三振
6(5)今井 4打数2安打2打点1二塁打1三振2得点2盗塁
7(9)大友 2打数1安打2四球1三振
8(9)大河原 4打数1安打1打点1三振
9(1)末永 1打数0安打2四球1得点
10(D)山下 2打数1安打1打点
●投手成績
末永 6回 8失点 自責点3くらい