(31) 10月15日(土) 東調布公園野球場
2試合続けて試合が中止となり、フラストレーションがたまっていたビッグアプセットは、攻守がかみ合った試合で初対戦のチーム熊馬に快勝、対戦成績を五分に戻した。
初回、四球で出た村上を一塁に置き、完全復調の福原が技ありのライト打ちでノーアウト一三塁と絶好のお膳立て。強力クリーンアップで一気に畳み掛けるかと思いきや、なんと不発。3回までは息詰まる投手戦が展開された。試合が動いたのは4回裏。四球で出た芝田を一塁に置き、絶好調桜町がレフトオーバーの二塁打で、チャンスメイク。ここで5番山下がレフトフェンス直撃の二塁打を放ち、先制点をゲット。さらに佐藤のショートゴロの間に山下がホームを落としいれ、3点を先制する。続く5回には、内野安打で出た福原が、久々に快足を披露。三塁を落とし入れると、芝田がしぶとく三遊間を抜き追加点をあげ、試合の流れを大きく引き寄せた。
快調なピッチングを続けてきた楠本だったが、6回にピンチを迎える。悪い癖が出て、四球で先頭打者を出すと、盗塁とボークで三塁に進まれる。何とかツーアウトまでこぎつけるが、ここで内野陣にエラーが出て1点を失う。しかし、続く7回を危なげなく押さえ、終わってみればノーヒット、6奪三振という会心のピッチングで完投勝利をおさめた。
この試合、一塁ゴロの間に一塁から一気に三塁を落とし入れた熊野の好走塁、レフト前ヒットをレフトゴロに変えた山下の好送球、エラーで得点を許した直後のセンター熊野のスーパープレー、佐藤の絶妙のバントヒット、福原の完全復活、試合を締めくくる芝田の好捕球等、随所に良いところが出た。また、進境著しい桜町から強烈な挑戦状をたたきつけられた投手楠本は崖っぷちで大きな成果をあげ、大会での鬱憤を見事に晴らした。初回のノーアウト一三塁、6回のワンアウト満塁の好機で得点できなかったところは今後の課題として残るものの、見事な横綱相撲と言えそうだ。
いよいよ今年も最終コーナーにさしかかる。この勢いで一気に勝利を積み重ねていきたい。