⑦⑧ 2月17日(土) 大井ふ頭中央海浜公園
開幕6連勝とここまで破竹の勢いで来たビッグアプセット。今週は大井ふ頭中央海浜公園で昨年1度対戦し敗れているナインフォースとのダブルヘッダーに望んだが、3対8、4対7と無念の連敗を喫してしまった。
第一試合、初回、2回とナインフォースはいずれもフォアボールで出た先頭バッターを右狙いのゴロで進めて返し、ここまで0対2。そして3回、今季ここまで防御率0.39と抜群の安定感を示していた楠本が突如崩れる。ワンアウトから4連続のフォアボールに加えて内野ゴロとパスボールで4点を失ってしまい0対6。
昨年までであればここで勝負あったところであるが、今シーズンのビッグアプセットはここから反撃に出る。3回裏、インターフェアで出塁した村上をツーアウト後、一番黒田がしぶとくライト前に打ち返すヒットで返しまず1点。続く4回裏には4番桜町が、パワースラッガーでの練習の成果を発揮するセンターオーバーの痛烈なツーベースで出塁し、橋本の加入で熾烈となったショートの定位置争いに燃える西村が、これまたレフトの左を破るスリーベースで続く。更に熊野がライト前にはじき返して西村を帰し計2点。
しかし反撃もここまでで、5・6・7回は打線が沈黙する一方で相手に追加点を許し、結局3対8の惨敗となった。
気合を入れ直しての第二試合、フォアボールで出塁した黒田をまたも桜町がツーベースで返しビッグアプセットが先制する。
これに対し、1回の裏のナインフォースの攻撃ではレフトオーバーのツーベースで出塁した先頭打者は内野の好守備で本塁憤死させたものの、その後、牽制悪送球で同点にあっさりと追いつかれてしまう。そして2回裏、今度は末永が先頭打者をフォアボールで出すと、次打者のバントを末永がセカンドに送球するフィルダースチョイスでピンチを広げてしまう。この後、ワイルドピッチ、セカンド熊野のフィルダースチョイス、フォアボール、ヒット、ヒットと続き、結局この回5点を失ってしまった。
ビッグアプセットは、3回に黒田のレフトオーバーのホームラン、4回に肉離れの負傷が癒えて帰ってきた橋爪が復帰を飾る執念のライト前タイムリーヒット、5回にはまたもスリーベースをはなった黒田を楠本がセンターへの犠牲フライできっちり返し、こつこつと反撃したが最終的に4対7で敗れる結果となった。
どんなチームの連勝にも必ず終止符が打たれるときがくる。問題はどのような形でそれがおとずれ、次に活かしていくかである。
本日のビッグアプセットは、投手陣の乱調、牽制にからんだ守備の乱れ等、今後に向けていくつかの課題が残ったがこれを来週以降の糧として、いきたいものである。
他方、主軸メンバーのうち芝田、山下、橋本を欠いてのオーダーではあったが、新兵器パワースラッガーの成果を見せ付けた桜町、ホームランを含む3安打3盗塁の黒田、危なげない守備を見せた5番西村、復帰戦でタイムリーヒットの橋爪とそれぞれが見せ場を作った日でもあった。また、第一戦ではダブルプレーを2回奪っており、守備力でも地力がついていることが如実に証明されている。ナインフォースはランナーを進める右狙いのヒッティング、スリーバントを果敢に決めてくる渋とさ、ツーストライクまでは手を出さない戦法と、勝利に向けた基本に忠実な野球を仕掛けてくるチームであり見習うべき点が多い試合であった。
次週は初の対戦となるエミネンス戦。連勝がストップした後だけに今期のチームの力がどこまで本物かが試される一戦であり奮起して臨みたい。
~監督談話~
今季初の敗戦、しかも2連敗となったが、このような敗戦は無策の監督の責任。本当に申し訳ない。
対する相手は攻撃においてはしっかりとした意志統一がなされており、また守りではバッテリーに気迫がみなぎっていた・・・。この日に限って言えば、チームとしてのまとまりが相手の方が当方よりも上であったと認めざるを得ない。こちらも西村や楠本の好守、櫻町、黒ちゃん、西村らの力強いバッティング、そして橋爪の気持ちの入ったタイムリーと、随所随所では集中力のあるプレーを見せたが、チームとしてこの日は何となくバラバラになってしまった。これは、監督の責任。意識をもって立て直していきたい。