(35) 12月26日(土) 東台野球場
<第二試合・VITES戦>
引き続き第二試合のVITES戦である。思い起こせば1月24日に小雪の舞い散る富士見が丘球場で戦い0対12と惨敗した相手でありVITESに始まりVITESに終る2009年を締めくくるに相応しい最終戦となった。
1回裏、先発西村は四死球でワンアウト満塁のピンチを招いてしまいサード芝田のファンブルで1点を失うものの後続を断って最少失点。
2回表、好調福原がセンター前ヒットで反撃の口火を切り冨永も続いたところへ橋爪が過酷な出張のストレスを一気に吹き飛ばすかのようなレフトオーバーのツーベースで逆転。第一試合で驚異の200三振を達成したばかりの大河原はしぶとくフォアボールを選び西村もレフト前ヒットで続き満塁としたところで山下が走者一掃のツーベースでこの回5点をもぎ取った。
2回裏、西村が安定せずに4四球で2点を失い5対3となったところで芝田は二番手に桜町を指名。桜町がこの回軟投でのパーフェクトピッチングで後続を断つ。
3回裏、VITESが桜町を2安打2四死球と攻めたてるが1点に押さえ5対4とじわじわ点差が縮まり息詰まる熱戦が続く。
なんとか追加点が欲しいビッグアプセットは3回、4回、5回とワンアウトからランナーを出すがあと1本が出ない。
4回裏、最早1点も許されない状況で橋本が第一試合に続きマウンドに登る。
この時点で福原が足を痛めてDH大河原と交代しておりまさに総力戦の様相となる。そして運命の5回裏ワンアウト2塁の場面でセカンドゴロを橋爪が痛恨のエラーで同点とされ更にセカンドとライトの間へのポテンヒットでついに逆転を許してしまい5対6。
6回、7回と夕日と重なり最早球筋が殆ど見えない中、ビッグアプセットは最後の反撃を試みる。
3時50分を過ぎ時間切れが迫り、今年はもう後がないと半ば強引にもつれこませた7回表、ワンアウトから橋本・桜町の連続ヒットで長打が出れば逆転という場面がおとずれたが最後は芝田がセカンドフライに打ち取られ5対6の惜敗となった。
しかし全力を出し切ったビッグアプセットナインには悲壮感はなく長いシーズンを駆け抜けた達成感が残りいつもの中華で納会となり来年に向け鋭気を養うことを誓い合ったのであった。
~監督談話~
最終戦はピッチャーを始め、本当の総力戦。最後は一歩及ばなかったが悔いのないシーズン終了の形をとることができた。来年も色々な局面で総力戦が求められることが多いと思うが、この日の西村・桜町のピッチングなど、チーム全体の戦力アップへの可能性はたくさんある。その意味で今シーズンを終えるにふさわしい試合だった。この気持ちを来シーズンに向けてぶつけたい。