20070825

(28) 8月25日(土) 東京健保組合大宮運動場

ヨッシャー。最終回相手最終打者をピッチャーゴロに打ち取り、自らファーストに送球した末永が満面の笑みを浮かべた瞬間、ビッグアプセットは秋のガンバロウ大会の初戦突破を果たした。

まだまだ暑い聖地大宮健保組合グラウンド。ビーグルスのパテント杯とバッティングした等で午後3時、文字通りの9人で試合開始したビッグアプセット。万一にもここで負けるようなことがあっては、この場にいないメンバーに申し訳がたたない。なんとしても今日は勝って、次週もまたここに集まりたい。そんな思いが1回表にいきなり炸裂した。ワンアウト後、楠本、西村が連続四球を選ぶと続く山下、村上、末永がいずれも走者を進める内野ゴロで点を取りにいくと、これが相手のフィルダースチョイスを誘い、足を使った攻撃でノーヒットで3点を先制。

これでビッグアプセットの勝利の方程式が確立した。

約1ヶ月振りに先発のマウンドに登板した末永が切れのよいピッチングで相手打線を寄せ付けず、なんと5回までパーフェクトの絶好調の投球を披露。

バックもこれに応え、特にサード楠本は本日計5個の守備機会を華麗にさばき、ショート西村は最終回無死二塁のピンチで頭上を越える打球をジャンプで取るそぶりでランナーのスタートを遅らせる頭脳プレーをみせた。

3回からはビーグルスの試合を終えて駆けつけた橋本、熊野が参戦し、ビッグアプセットの勢いが加速する。4回、四球で出た福原が難なく2盗、3盗を決めた後に西村のショートゴロで生還し5点目。そして5回には橋本が「4番のバッティングで行け!」との村上監督の檄に応え、弾丸ライナーで左中間を抜きさるホームラン。更に最終6回には山下がとどめのセンターオーバーの三塁打を放ち最終的には9点を奪う猛攻。

初回から5回まで綺麗に3人ずつで片付けた末永は、時間の関係で最終回となった6回のマウンドにパーフェクトをかけて登ったが、先頭打者にタイミングをあわされ惜しくも左中間を抜かれ、大記録は惜しくもおあずけとなった。次打者にもレフト前にはこばれ一三塁とされるが、ここから落ち着いたピッチングで続く相手を連続三振に切ってとり、最後はピッチャーゴロで締めて完封劇に幕を下ろした。

この日、最後までライトで好守備を見せた熊野の香港赴任前の最終試合を勝利で飾ことができ、ナインの喜びもまたひとしおの物があった。また右足負傷の桜町もサポーターを買って駆けつけ、根性でファーストの守備をキープ。

試合後は大宮牛角でたらふく焼肉をたいらげて次週に向けて鋭気を養い、秋の大会もビッグアプセットの歴史にあらたな栄光のページを加えることを誓い合った。

~監督談話~

大会の大事な初戦、末永が見事期待に応えてくれた。終始落ち着いたピッチングで素晴らしいパフォーマンスだった。守備では、楠本の安定したフィールディングが良かったね。攻撃ではしぶとくファーボールを選び、盗塁してチャンスを拡げた福ちゃん、西村の献身的活躍が光った。試合運びとしてはこちらの思惑通り。この1勝の価値は非常に大きいと思っています。

熊野君も最後の最後まで大きな貢献、ありがとうございました。香港でも体に気をつけて益々のご活躍を。

さて、来週はチャック・ウイルソンという比較的若いチームらしくなかなかの強豪らしいが、総力戦で頑張りましょう!