⑲ 7月2日(土) 下高井戸運動場
ハードライナーズを大会で破っている強豪アミーゴズに対して、ビッグアプセットは今季最高ともいえる形で完勝。投打が見事にかみ合い、後半戦の飛躍を予感させる一戦になった。
この日は先発末永が強豪相手に臆することのない魂のピッチングを披露。ここ一週間、毎日ペドロ・マルチネスのビデオを欠かさず見続けるイメージトレを敢行。傍から見れば太めで似ても似つかないかもしれないが、本人はペドロになりきってのナイスピッチング。最終回にお約束の一発を食って、惜しくも完封は逸したが、それは次の課題に取っておくとしましょう。
末永の好投に、いつもは拙攻残塁の多い打線もきっちり応えた。3回まで1安打に封じ込められていたが、4回、満塁のチャンスに、ここのところ絶好調の熊野が起死回生のタイムリーでまず1点。さらに福原が粘った末に押し出しのフォアボールを選んで2点目。こういうフォアボールを選べるのが強いチームの証だ。さらに楠本のタイムリーが出て、一気に4点をゲット。
5回にはまたも熊野が三塁線を破るタイムリー。6回には久々登場のアスリート黒田が、左中間を深々と破る驚異のツーランホームラン。さらに桜町がヒットで出塁するや、相手の連係ミスの間にセカンドから一気に生還するあり得ない好走塁でダメ押しの8点目。さらには守備でも、セカンド抜擢のモデスト橋爪が、ブレッド・ブーンばりの強肩で鮮やかなゲッツーを決めるなど大活躍。謙虚な小職も、見せ場では謙虚さをかなぐり捨てての大胆プレーで圧倒的な存在感を見せ付けた。
試合前は苦戦必至と予想されたものの、終わってみれば8対1と予想外の圧勝劇で舞台を締めくくったビッグアプセット。後半戦はもう誰もこの勢いを止められない!?