① 1月13日(土) 大田スタジアム
2007年シーズンが遂に幕を開けた。舞台は快晴の大田スアジアムと開幕戦に相応しい、素晴らしい雰囲気の中、ビッグアプセットは宿敵南海ハーツに快勝、今期開幕戦を飾るとともに2006年リーグ戦を5勝1敗とし、その優勝に花を添えた。
試合を決めたのは初回の攻撃だった。まず先頭黒田が四球で出塁するとすかさず盗塁、橋本の内野安打で進塁すると芝田の二塁ゴロエラーの間に生還し幸先よく先取点をあげる。さらに一死二・三塁のチャンスに桜町が一・二塁間へのタイムリー、橋本・芝田が帰り2点追加、さらには熊野のライト前ヒットでランナーをためたところで、西村が左中間を切り裂く強烈な三塁打、これで初回5点を先制し優勢を固めた。
さらに2回には黒田が四球・盗塁と同じパターンでチャンスメークすると二番橋本が技ありの右打ちでライト前タイムリーで追加点、4回には毎年初夏まで打撃が低迷する芝田がめずらしく左中間突破の本塁打を放ち7点目、さらに6回には死球で出た楠本が盗塁で二塁に進むと黒田のセンターフライで判断よくタッチアップで三塁をおとしいれ、さらには橋本の三塁ゴロで果敢に本塁に突入、貴重な8点目をあげた。
守っては開幕戦初先発の楠本が3回まで連続して先頭打者を出しながらも粘りのピッチング。2回には不運なタイムリーで1点を献上し、4回にはダブルスチールを阻止できず2点目を追加されたが、ランナーが出た後も安定感あるピッチングと正確なフィールディングで追加点を許さず、4回までに5残塁と粘りを見せた。試合を決する上ではこの最小失点が大きかった。また今期の必勝パターン候補とも思われる楠本→末永のリレーも完璧。末永は数ある対戦経験を持つ南海ハーツ打線の裏をかくように変化球主体で攻め、3イニングを無四球4三振という変幻自在のピッチングで見事なリリーフ振りを見せた。
この日の勝利の立役者楠本がこの試合のMVPを受賞。粘り強いピッチングで試合の優勢を確固たるものとし、さらには6回の駄目押しを奪った好走塁は相変わらずのモチベーションの高さを印象づけた。また2番に入った橋本が右打ちを中心としたバッティングで2安打2打点、さらには三遊間からの逆シングルノンステップスローでの華麗な守備を見せつけた。また内野の守備位置争い激化をうけ今期フル出場が期待される西村も、痛烈な三塁打を含む2安打2打点と存在感を見せている。
またこの日は、楠本から末永の新「勝利の方程式」の始動、三塁西村・二塁熊野。一塁芝田・右翼桜町という新しいポジショニングを意識的に試合途中から組むなど、2007年シーズンの新たなチームプランを模索する村上監督の意欲も感じられる試合だった。
試合後は五反田「わたみん家」で新年会。昨年度三賞(MVP山下、GG熊野、MIP福原)も発表、また村上監督の続投も満場一致で決定した。早くも春の合宿のプランについて協議が開始されるなど、各自今期の一段の飛躍を誓いつつ五反田の夜は更けていったのであった。
尚、公式記録の残っている2003年シーズン以降では、開幕戦勝利はビッグアプセット史上初、ということになります。これもある意味快挙です。
~監督談話~
お疲れ様でした。開幕戦の勝利、格別でしたね。
投手力及び内外野の守備力、即ち相対的なデフェンス面が昨日は南海ハーツさんよりウチの方が少し上だったのかな、といった感じです。どんなスポーツでも、試合に勝つためにはデフェンスが大事。今年は去年にも増してデフェンス面の意識を高くして、私自身取組みたいと思います。今年もよろしくお願い致します。
写真が見れます → 試合風景