(37) 10月14日(土) 下高井戸運動場
秋のリーグ戦の初戦、春は18対1で圧勝したコマンドゼットと対戦したビッグアプセットは、6対8でまさかの敗戦。連続優勝をめざす出鼻をくじかれてしまった。
1回表、先発末永は先頭バッターに高めの球をレフト前に運ばれた後、3番にも同じようにレフト前にはじき返され1点を失う。
その裏、1番でチャンスメーク役がすっかり定着した福原がセンター前ヒットで出塁しすかさず2盗、そして3番山下のサードゴロの間に一気に本塁をおとしいれる韋駄天振りを発揮しすぐ同点に追いついた。相手キャッチャーが「ありえない!」と呆然とする好走塁であった。
3回には橋爪・末永が四球を選んで作ったチャンスに芝田が右中間を破るツーベースで2点を入れて3対1と逆転。しかしこの時点で結果的にビッグアプセットナインに油断が生じてしまったかもしれない。
そして5回、ヒットとファーボールでノーアウト満塁のピンチで相手8番打者のピッチャーゴロを本塁でまずアウトにした後に、村上が1塁へまさかの悪送球。2者が返り同点となってしまった。その後、内野陣の守備の乱れが連続した後にレフトオーバーの3ランホームランを喫しこの回なんと大量7点を失ってしまったのであった。
リーグ戦完全制覇をめざすビッグアプセットは円陣を組んで気合を入れ直し、6回、福原、山下、桜町の連打で2点、最終回はスリーベースで出た熊野を村上が返し1点と2点差まで追い上げたが、反撃もここまでに終わった。
ビッグアプセットの失策は5回に集中しており、この回さえきちんと抑えていれば勝てた試合であったので、あらためて前進守備時の併殺プレーや内外野の中継プレーといった基本動作の重要性を痛感させられる結果であった。
また、コマンドゼット打線の打球はことごとく左方向へと飛んでおり、本日通算400イニングを達成した末永の5回の投球は2四球を与えたこととあわせて、この回若干単調さが生じたことが悔やまれる。
次回は宿敵みずほ証券戦です。本日の反省を踏まえて、頑張っていきましょう。
~監督談話~
私自身のエラーが大きかった。それと立て続けに打たれたスリーラン。ミスを大量失点にされる最悪のパターン。集中力が切れてしまったのか、点を取られた後の中継プレーもうまく機能せず守る方では悪いところが多く出てしまった。今年は守備力が向上し守り勝つ試合も増えたが、守りが崩れた時の怖さを改めて思い知らされた感じだ。
一方攻撃面では、「まずは1点でも取って流れをこちらに呼び込もう!」との山下の喝もあり、得点差に臆することなく6回、7回と意地を見せた。あと一歩届かなかったが、打線は上向き。自信をもって次回のみずほ証券戦に臨もう。