(36) 12月1日(土) 二子玉川園スポーツセンター
大河原が殊勲のMVP獲得でリーグ戦全勝優勝に花を添えた! 1日、二子玉川スポーツセンターで行われたGリーグ最終戦で宿敵南海ハーツと対戦したビッグアプセットは、序盤5対1と4点リードされる苦しい展開を強いられたものの、全員野球で見事10対5と逆転勝ち。7戦全勝で2年連続Gリーグ王者にかがやいた。
相手に傾いた流れを一気に引き寄せたのが、今季絶好調の大河原のバットだった。4点ビハインドで迎えた4回表、末永、大友の連続フォアボールでチャンスをつかんだ後、大河原はここまで好投を続けていた先発左腕松尾投手の高めのストレートをジャストミート! 打球はセカンド横を痛烈に抜ける値千金のタイムリーヒットとなり、まず1点。さらに木全の内野ゴロでサードランナー大友が果敢に本塁へ突入。ユニホームのヒザが破れるほどのダイナマイトスライディングを見せ興奮は最高潮に。さらに芝田のタイムリーまで飛び出し、あっという間に1点差に詰め寄った。
この大河原と大友の見せた気迫が、ナインに伝わらないはずはなかった。上げ潮ムードの中、5回には山下のツーベース、村上の四球で作ったチャンスに末永がセンターへ逆転の2点タイムリー! さらに6回にも四死球と相手のミスに乗じてダメ押しの4点を挙げ、追いすがる南海ハーツを振り切った。
MVPは史上初の受賞となるノビータ大河原。南海ハーツの宮本監督をして「あの一打が痛かった!」と嘆かせたほど、相手に深刻なダメージを与えた活躍は見事と言うほかなかった。これで今季の安打数は2ケタの10本となり、急成長ぶりは目を見張るものがある。来季は守備をさらに鍛えて、レギュラー獲りを狙える活躍を見せて欲しい。
試合は勝ちはしたものの、南海ハーツの右打者は右方向、左打者は左方向に逆らわない戦略と勝利への執念に大苦戦。楠本の体調不良でマウンドに上がった末永は、3回に挟殺プレーのミスから崩れ、満塁で4番筒井選手にライトへ走者一掃のタイムリーを打たれるなど4失点。このままズルズルといってしまえば間違いなく敗戦パターンだったが、それを救ったのが大河原だった。
これで今季戦績を26勝10敗の貯金16としたビッグアプセット。ここのところやや精彩を欠いていたが、大河原の闘魂が大いなるカンフル剤となった。今シーズンも残りあと2試合。この日の勢いを持続して、必ずや3連勝で有終の美を飾ろう。そして一人ひとりが大きな果実をつかみ取ったと実感できるシーズンにしよう!
~監督談話~
ここ2試合連敗していたこと、またリーグ戦の全勝もかかっていただけに何としても勝ちたいと思って臨んだ一戦。とは言うものの相手南海ハーツも気合が入っており、3回に4点差とされた時はかなりやばい、…ダメかと思った。しかし、4回の表に末永、大友がチャンスを作り大河原がタイムリー、その次の木全の内野ゴロの間の大友の激走、感動的だった。芝田もタイムリーをきっちり打ち、山下も特大の当たりでチャンスメーク、そして末永の逆転打とその後はしっかり主導権を握り勝負をつけることができた。ナイス勝利!見事な逆転劇だったね。今年は先手必勝のパターンが多かっただけに、たまにはこういった形で勝つのも気持ち良いもの…チームワークの勝利だったと思う。
これでGリーグは7試合7勝の全勝優勝。以下2位は南海ハーツ(5勝3敗)、3位Command Z(3勝4敗)、4位あしたば(3勝5敗)、5位新宿ぶんぶん(1勝7敗)という順位でした。お疲れ様でした。