(33) 10月29日(土) 下高井戸運動場
雨天中止の嫌な予感も、みんなの試合やりたいパワーが雨雲を房総半島沖に押しのけたため、途中から晴れ間も見えるナイスコンディション。天も味方につけたビッグアプセットは、強豪エクソダスに対し鮮やかな打線のつながりと堅実な守りで快勝。最終回にやや乱れて3点を失い追い上げられたものの、序盤のリードを守りきり、貯金1とした。
この日は若手三羽烏で1、2、3番のスーパーカートリオを結成したが、これがものの見事にはまった。初回韋駄天福原がフォアボールで出塁するや、二盗、三盗を決めチャンスメーク。1死後、3番黒田がタイムリー内野安打でまず1点。さらに楠本もタイムリーを放ち幸先いいスタートを切る。
圧巻は4回だった。振り逃げで必死の走りを見せた桜町の熱い思いがナインに伝わったのか、楠本がヒットでつなぐと、村上が意表をつく鮮やかなセフティーバントを1、2塁間に決めノーアウト満塁の大チャンス。ホワイトソックスばりのスモールボールを再現するかのような鮮やかな波状攻撃で作ったこのチャンスに、元祖満塁男の末永が右中間を真っ二つに切り裂く2点タイムリーツーベースでこの回まず2点をゲット。さらに大河原がベースに超接近するガッツを見せて執念のフォアボールをもぎとる。これが大きかった。絶好調1番福原がカーブを泳ぎながらもイチローばりのリストワークでレフト前タイムリー!
そして仕上げは「新満塁男」の2番熊野だった。エクソダス大西の高めのストレートを鋭く叩くと、打球はセンターへ一直線。あまりの打球の速さにセンターがボールに追いつかず、打球は転々。この間に熊野自身が長駆ホームインするとどめのグランドスラム! 先週のバビグリン戦での満塁走者一掃のスリーベースに続く値千金の一打は、まさに新・満塁男と呼ぶにふさわしい。
これで一気に9点をもぎとった打線の援護を受け、エース末永もチェンジアップとカーブをたくみに投げ分け、好投。5回に豪快な一発を食い、最終回もエラーの後に押し出しを献上するなど、課題は残ったものの、強豪エクソダスからうれしい今季10勝目を挙げた。
また守備でも、センター福原が守備範囲の広さを見せつけ長打をカットすれば、サード黒田もメジャーばりの素手捕球から鮮やかなフィールディングで度肝を抜けば、セカンド橋爪も堅実なプレーで貢献。さらには強肩村上も盗塁を阻止するなど、好プレーが続出した。
これでビッグアプセットは今季16勝15敗2分とし、悲願の5割越えへ貴重な勝利となりそう。来週も総力戦で勝利をゲットし、年間20勝へ邁進しよう!