① 1月29日(土) 潮見野球場
開幕戦の相手は今季すでに10試合を戦い、全勝街道まっしぐらの強豪Hustle Japan。相手にとって不足はないどころか、どこまで食い下がれるか、今季の行方を占う意味でも大きな意味を持つ一戦だったが、結果的に敗れはしたものの、「今年はいける」と確信を持てた試合だった。
初回、相手エースの絶妙な投球に村上、佐藤肇が連続三振を喫する嫌なムードが漂ったが、その暗雲を振り払ったのが3番の西村だった。速球を見事にジャストミートすると、打球はレフト頭上を越える鮮やかなツーベースヒット。仕事が忙しく昨年は規定打席に達しなかった西村だが、今年はかなりやってくれそう。さらに下痢ピーで体調最悪の4番芝田のショートゴロが相手失策を誘い、先制点をゲット。続く桜町の振り逃げで芝田もホームインし、ビッグアプセットが2点を先取した。
エース末永も筋トレの成果か、4回まで2安打1失点のナイスピッチングだったが、5回にまさかの展開が待っていた。
エラーから連打を浴び、さらいエラーが続くなど常に1、3塁にランナーを背負う最悪の展開。ここで、最小失点に抑えておけば、後の展開も違ったものになったかもしれないが、末永もカッとして単調な投球になったところを狙い打たれ、まさかの7失点。
しかし、このまま終わってしまっては、昨年と何も変わらない。何とか強豪に食らいつかなければ、新生ビッグアプセットの船出は画竜点睛を欠くものとなってしまう。そんなナインの意地が爆発した。
6回に桜町がセンターへあわや抜けるかという強烈な犠牲フライを放ち、まず1点。最終回には、熊野がライトのエラーを誘う執念の激走でチャンスメークし、続く末永が一塁線を破るタイムリー三塁打で4点目。さらにここまで2三振と振るわなかった村上が、レフトへ特大の2ランホームランをかっ飛ばし、一気に3点差に詰め寄る驚異の粘りを見せた。
結局敗れはしたが、随所に好プレーも見られた。ライト熊野が鮮やかなノーバウンド返球でランナーを本塁で憤死させるスーパー捕殺を見せれば、昨年の盗塁王福原もオフに鍛えたバッティング練習の成果を早くも見せつける。芝田のワンポイントアドバイスを実践し、後ろ足へ体重を残した技ありのセンターへのヒットを打つと、すかさず二盗、三盗を決める快足ぶりを早速披露。守っても左中間の強烈な当たりを果敢にダイブ。わずかのところで、捕球できなかったが、闘志溢れるプレーは今年の大活躍を予感させた。
この一戦で感覚も取り戻したので、次こそは今季の初勝利をゲットしましょう。夜は吉祥寺の李朝園で焼肉新年会。10万円以上の焼肉と酒に舌鼓を打ち、今季の活躍を誓い合った。
※個人打率は通算成績ですが、チーム打率はその試合の打率です