①1月24日(土) 石神井公園A野球場
初回は、球は走っていたもののコントロールが定まらない末永は、2四球のあとタイムリーを2本浴びて2失点。しかし、3失点目はセンター村上がホームへ矢のような返球で、捕殺。まるでイチローや新庄ばりのレーザービームで、流れを一気にビッグアプセットに呼び戻した。そして3回表。バッティングセンター仕込みのコネチカット橋爪が鮮やかなヒットで出塁すると、エラーをからめて、昨年度三冠王の山下が期待に応えるレフトへのタイムリーでまず1点。さらに芝田がデッドボールでつなぎ、桜町がセカンドのエラーを誘う貴重な同点打。さらに末永がカーブを狙い撃ちの逆転2点タイムリーで一気に4対2と差を広げた。
しかしさすがゾディアックもこのままでは終わらない。4回裏にはヒット3本にエラーをからめて一挙に4得点。またもや2点差をつけるが、今日のビッグアプセットは決してあきらめなかった。6回には村上四球、山下ヒットで作ったチャンスに主砲芝田が「4番は俺だ!」と存在感を示すレフトへのタイムリー。さらに巨鯨桜町がファーストのエラーを誘う当たりでまたも同点に追いついた。
7回にまた1点を失ったものの、8回には山下がレフトフェンスをはるかに超える推定飛距離100mの特大同点1号アーチ。今年も三冠王は渡さないという驚愕の一発でまたも追いついた。結局その後のゾディアックの反撃を封じ、末永は10回を完投。安打数も12本と7安打のゾディアックを圧倒したが、細かい点の取り方がまずく、走塁ミスが続出。残塁も合計15と拙攻とも言える内容だったが、開幕戦としては上出来。今年はかなりいけるという手ごたえを全員が感じた一戦だった。