前十字靭帯損傷

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どのような損傷か?前十字靭帯(ACL)損傷は前十字靭帯が部分的または完全に断裂しておこります。

どのような症状が現れるか?大抵の場合、怪我をしてから数時間以内に浸出液がみられ始めます。歩行が困難になったり、不安定感を感じたりする場合が多いです。怪我をした際に「ブチッ」というような音が聞こえる事もあります。前十字靭帯損傷は接触性の怪我と非接触性の怪我の両方から起こる可能性があり、過伸展、回転力、内反力、外反力など様々な衝撃が原因で起こります。非接触性の怪我は比較的女性によくみられます。

一般的な診察所見:多量の浸出液がみられる事が多いです。ラックマンテスト、ピボットシフトテストか、あるいは前方引き出しテストで陽性の結果が得られるでしょう。

検査と治療法:膝のレントゲン撮影でセゴン骨折(脛骨外側プラトーの前外側端剥離骨折)が明らかになる場合があります。脛骨棘の剥離骨折は前十字靭帯損傷とともに起こる事があります。前十字靭帯の完全性を評価するためには磁気共鳴映像法(MRI)が必要です。膝の回転を要するような活発な活動に関わっている患者の治療は、しばしば外科的再建術を必要とします。リハビリテーションや装具を用いた保存療法は、その他の患者や膝の不安定性について経過観察を行っている患者を対象に行います。

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