二分膝蓋骨(分裂膝蓋骨)

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どのような疾患か?膝蓋骨が分裂して成長し、それらが繊維性組織や軟骨性組織のみでつながっている状態を二分膝蓋骨(分裂膝蓋骨)といいます。2個の骨の小さい方は通常膝蓋骨の外側上部に位置します。この状況はよく両方の脚に見られます。

どのような症状が現れるか?たいてい痛みは無く、膝のレントゲン撮影で偶発的に見つかる事が多いです。膝蓋骨の骨折と見分けが付きにくい場合がよくあります。時折繊維性の接続部分に損傷が起こり、痛みを生じることもあります。

一般的な診察所見:二分膝蓋骨の繊維性の接続部分に損傷がある場合は患部に軽い腫れや圧痛がみられるかもしれません。

検査と治療:サンライズビューで膝のレントゲン撮影を行えば大抵二分膝蓋骨が見つかります。膝蓋骨の骨折ではない事を確認するには反対側の膝のレントゲン撮影を行うとよいでしょう。なぜなら二分膝蓋骨は両脚に起こりやすいからです。二分膝蓋骨の繊維性の接続部分に損傷がある場合は保存療法で数週間の間膝を伸ばしたまま固定した状態を保つ様にします。改善がみられない場合は整形外科に紹介し、二分膝蓋骨の切除術を検討します。

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