腸脛靭帯症候群(腸脛靭帯炎、ランナー膝)

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どのような疾患か?腸脛靭帯症候群(ITBS)とは外側大腿骨顆の突起との摩擦により腸脛靭帯に慢性的な炎症が起き、痛みが発生する症候群です。

どのような症状が現れるか?患者は通常膝の外側の痛みを訴えます。カクカクするような感覚を訴える場合もあります。普通、坂を走ると痛みが悪化し、運動開始後、ある一定のタイミングで痛みが現れます。

一般的な診察所見:足の内転や膝の内反がある患者は腸脛靭帯症候群を発症しやすいです。外側のジョイントライン(関節裂隙)の上1~2センチにある外側大腿骨顆に圧痛を認めることがあります。オーベルテストで腸脛靭帯が縮んでいるのがわかる事もあります。ノーベルテストを行うと痛みが生じるかもしれません。 [Need to link Noble's Test.]

検査と治療:特定のレントゲン撮影は必要ありません。治療方法は腸脛靭帯のストレッチとリハビリテーションです。アイシングや時折のステロイドの注射などの保存的処置を検討してもよいでしょう。

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