膝蓋腱障害（ジャンパー膝）
どのような障害か？膝蓋腱障害（ジャンパー膝）とは膝蓋腱が変性していく疾患です。通常は膝蓋腱が膝蓋骨下極に付着する部位で起こります。
どのような症状が現れるか？繰り返しの跳躍やランニングなど膝蓋大腿関節に付加がかかる運動を行っている最中や運動後に膝蓋腱のあたりに痛みが起こります。大抵の場合徐々に症状が出始めます。
一般的な診察所見：触診時、膝蓋腱に圧痛が認められる場合があり、これは通常、膝蓋骨下極の腱付着部でみられます。膝蓋腱の肥厚もみられるかもしれません。
検査と治療：通常、最初から特に検査を行う必要はありません。膝のレントゲン写真を撮映した場合、時によって膝蓋骨の遠位極に凹凸がみられることがあります。時折、磁気共鳴映像法（MRI）や超音波検査の映像でも膝蓋腱の変性を確認できる場合があります。治療としては、機能回復のための理学療法を受けるとともに、症状を悪化させるような行動を控えることが挙げられます。時折、痛みを軽減するために膝蓋下用バンドを使用することもありますが、有効性は証明されていません。