よくある質問 (FAQs)

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1. なぜベビーサイン(赤ちゃんと手で会話)をすることがよいのでしょうか?

ベビーサインは、赤ちゃんが言葉を話せるようになる前に、お世話をしてくれる人たちとコミュニケーションを図るためのツールです。発達上、赤ちゃんは意味のある言葉を口にするよりも早くから、自身の手を使ってコミュニケーションをとることができます。これまでの研究では、ベビーサインを教わらなかった赤ちゃんより、教わった赤ちゃんの方が泣くことが少なかったために、ベビーサインを使った家族はストレスが減ったという結果が示されています。これは、赤ちゃんが自分の要求を表現でき、理解してもらえることで、赤ちゃん自身のストレスが軽減したことに関係しています。また、ベビーサインを使っている家族は使っていない家族よりも、より早く赤ちゃんと絆を持つことができていると感じます。

2. 私の赤ちゃんは耳が聞こえます。ベビーサインを習うメリットはありますか?

はい! 耳の聞こえる赤ちゃんも、聴覚障害を持つ赤ちゃんも、ベビーサインを習うメリットがあります。実際、ベビーサインを使っている人のほとんどが、聴覚障害のない赤ちゃんの親です。

3. ベビーサインを習うということは、まったく新しい言語を習うということなのでしょうか?

いいえ。ベビーサインはアメリカ手話のうちのいくつかの言葉だけを使います。赤ちゃんのお世話をする人のほとんどは、多くても30のベビーサインしか習いません。多くの人々はこうした基本的なベビーサインをこんなにもすぐに習得できることに驚いています。

4. どのベビーサインが一番簡単に習えますか?

習うのが一番簡単なベビーサインは、あなたが繰り返し使いたいと感じるサインです。初めてベビーサインを習う際、「食べる」といった言葉から始める方がいらっしゃいますが、それは、「食べる」のサインが、あなたが実際に食べている時の手の動きを真似した動きだからです。また、「ママ」「パパ」といった家族の誰かを示すベビーサインから始めたがる人もいます。

5. 赤ちゃんにいつからベビーサインを使い始めればいいでしょうか?

いつからでもベビーサインを教えることができます!赤ちゃんが家に来た日から始める親御さんもいますし、また、幾月か経ってから始める方もいます。ただ、赤ちゃんの体の各部分はそれぞれ異なる速度で成長していることに留意してください。赤ちゃんがベビーサインを何回も見てきたとしても、少なくとも月齢が6ヶ月になるまで赤ちゃんは自分からベビーサインを使うことはできません。これは、9~12ヶ月になるまで赤ちゃんが話し言葉を発しないのと同じです。

6. 赤ちゃんがベビーサインを習うまでにどのくらいかかりますか?

赤ちゃんは生後6ヶ月くらいから、繰り返し見ているサインを使うことができるようになります。これは、赤ちゃんが生後9~12ヶ月になって初めておしゃべりが出来るようになるのとよく似ています。というのも、赤ちゃんは、何回もサインを見てきたとしても、少なくとも6ヶ月になるまではサインを返すことができないのです。ただ、あなたがより早い時期から赤ちゃんに一貫してベビーサインを使うことで、赤ちゃんもより早くベビーサインを認識して自分でサインを使うことができるようになります。ひとたびこれが始まると、赤ちゃんはすぐに他のサインを習得することができます。専門家は、赤ちゃんの最初の誕生日までに約10ものサインをすることができると考えています。成功の秘訣は一貫して続けることです。だからあきらめないでください!

7. ベビーサインをすることで、赤ちゃんが話し始める能力の発達を遅らせてしまいませんか?

いいえ。ベビーサインをしない赤ちゃんよりも、ベビーサインをする赤ちゃんの方が、コミュニケーションを始めたり、意味ある言葉を発するのが早いという研究結果が出ています。ベビーサインをする赤ちゃんは一足先に言語を使っていることになるので、専門家は、話す上でもベビーサインが役に立つという見解を示しています。

8. 私がするベビーサインと赤ちゃんのベビーサインが似ていなくてもいいのでしょうか?

はい! 赤ちゃんがそれぞれのベビーサインをどれほど上手にするかについては心配しないでください。あなたとあなたの赤ちゃんがベビーサインを使ってコミュニケーションをとれるという事がより重要なのです。 赤ちゃんがベビーサインを習う方法は、話し言葉を習うこと(練習をして言葉が明確になるよう努力すること)と同じであることを覚えておいてください。赤ちゃんがベビーサインを試みようとしていたら、どんな形ででも応援してあげてください。

9. 赤ちゃんの世話をする人みんながベビーサインを習わなくてはならないのですか?

役には立ちますが、必ずしも必要ではありません。赤ちゃんはベビーサインを頻繁に見れば見るほど、ベビーサインを習得しやすくなります。このため、赤ちゃんを世話する人が皆一貫して、できるだけ多くの機会にベビーサインを使うことで、赤ちゃんはベビーサインをより早く習得する傾向にあります。多くの人は、ベビーサインを、赤ちゃんと楽しく対話しながら遊ぶための方法だと考えることが役に立つと感じています。

10. どのようにして始めたら良いでしょうか?

ベビーサインを習うための教材はたくさんあります。私たちは日本家庭健康クリニックのホームページから入手可能な 「ベビーサイン(赤ちゃんと手で会話)をしよう」キット (PDF) から始めることをお勧めします。ダウンロードしたポスターを印刷して目につきやすい場所に貼ってください。あなたが使いたいベビーサインを毎日練習してください。そして一旦使い始めたら、あなたが赤ちゃんに言葉をかけるたびに、その言葉をベビーサインでもしてください。あなたの赤ちゃんが、初めはベビーサインを認識しているようには見えなかったとしても、心配しないでください。それが正常です。幼い赤ちゃんがベビーサインを認識し真似することができるまでには、数ヶ月かけてそのベビーサインを繰り返し見ることが必要かもしれません。成功の秘訣は一貫して続けることです。だからあきらめないでください!

11. このプロジェクトの研究者は誰ですか?

このプロジェクトの研究者は、リンダ・シュルツとフェターズ医師です。リンダ・シュルツは耳の聞こえない両親と一緒にアメリカ手話を使って育ちました。彼女は、多文化、多言語の健康教育教材を作るために訓練を受けています。また、自分の姪と甥がベビーサインを習得する様子を喜ばしく思っており、多くの人々にベビーサインを使うメリットをお伝えできることに心を躍らせています。 フェターズ医師は、ミシガン大学で、英語と日本語の患者を診療するバイリンガルの家庭医です。彼は、新生児を持つ多くの親が、赤ちゃんと幼い頃からコミュニケーションをとることに興味を持っているにもかかわらず、無料のリソースを見つけることが困難である状況を見てきました。

12. なぜ資料は英語と日本語で書いてあるのですか?

プロジェクトの研究チームが多言語を使っており、また、赤ちゃんのお世話をする人でこれらの言語を話す方に資料を提供することを望んでいたからです。

13. その他のリソースはありますか?

ベビーサインについてもっと学ぶ方法として、インターネット、ベビーサインの本、ベビーサインのクラスなどがあります。これらの教材は、様々な理由で様々な人々に向けられたものです。私たちは、「ベビーサイン(赤ちゃんと手で会話)をしよう」キット (PDF) が、あなたがベビーサインを始めるきっかけになることを願っています。

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