01. 内津川⇒春日井植物園⇒定光寺ポタリング

◆スタートは内津川沿いの自転車道

家を出て内津川沿いにある遊歩道兼サイクリングロードを上流に向かって走り始めると心地良い風があたる。この日は寒さを感じることも、風に吹かれることもなく絶好の自転車日和である。

河川敷には幅2mほどの舗装された道があり、そこそこ走りやすいが、時折、堤防上に上がらなければならずいささか面倒な面もある。

◆高蔵寺ニュータウンの外周道路へ

内津川を遡って行くと高蔵寺ニュータウンの外周道路付近に出る。この日はこの外周道路の上り坂を上がってみることにあった。何度も走っているこの上り坂はいわばコンディションを確かめる指標のようで自分の具合が良く分かる。

坂の上まで4~5%の勾配が1km以上続き、頂上間際で10%近い坂になるが、強くもない私の貧脚には効くのである。無理せず自分のペースでゆっくり上って行くと、途中でピューと抜いて行くお兄ちゃんがいる。さすが若いだけあるが力の違いは歴然。

この外周道路は自転車で走るにはお奨めのものである。通行量がそんなに多くない上に、車線幅、路肩とも十分に広く、路肩駐車も少ないのでアップダウンのある道を走りたい時にはお奨めであるし、実際にロードバイクも結構多く走っている。

また、この坂道を上り始める地点には幾つかの花が捧げられている。昨年、横断歩道を渡っていた自転車の女子高生が脱法ハーブを吸って運転していた男にはねられ無念にも亡くなられた事故現場なのである。自転車に乗るものとして許しがたい事故でもあり、心の中で冥福を祈り通りすぎる。

◆定光寺と愛岐トンネル群

坂を上りきったら、すぐ近くの春日井植物園で一休み。夏とは違った冬の趣きの植物園も良いものである。葉を落とした木立からは陽が差し込み、野鳥が遊弋する池が光り輝いている。

一休みした後は、中央線の踏切まで4km程の快適な長い下りである。下り坂の途中には美味しい欧風家庭料理の店があるが、今日はちょっとパスということで通過。中央線踏切を渡って左折し定光寺に向かう。ここから定光寺までは中央線と導水路に挟まれた細い道を行く。道は細いけれど車も少なく走りやすく、車と行き交う時はちゃんと道路脇に寄せて停まってくれるのでありがたいものである。

定光寺は小学生の時に遠足で来たものであるが、今では名古屋からも近すぎるせいなのか訪れる人も少ない。

しかし、旧国鉄中央線時代の古いトンネル(愛岐トンネル群)の保存作業が進んでおり毎年春と秋に公開されている。明治時代の煉瓦作りの重厚なトンネル群の趣きには新たな魅力が感じられる。機会があれば訪れてみると良い。

◆玉野水力発電所

定光寺で庄内川を渡り愛岐道路で戻る方法もあるが、私は使わない。この道路は高速で飛ばす車が多い上に道路幅も狭く、見通しの悪いカーブが続くので走っていて楽しさを感じそうにないのでもと来た道を戻るのである。

導水路沿いの細道を戻り、水路の先にある玉野水力発電所に立ち寄る。発電所はフェンスで囲われ中には立ち入れないが春日井市の都市景観形成建物に指定された歴史を感じさせるものである。江戸時代の中頃に農業用水として作られた導水路が大正時代に水力発電として使われ始めたものである。

2013.2.7 走行距離 28km