自転車旅行8.22 ノイシュタット⇒リューベック(ドイツ)
from Neustadt in Holstein to Rubeck
8月22日 (晴れ時々雨)
◆飛びゆく雁の群れ
泊まったのは屋根裏部屋であったが、夜明に貴重な経験ができた。北向きに付けられた屋根裏の小窓を開くと、赤っぽい屋根の並びの向こうに入り江が見える。
屋根裏の小窓からの眺め
その窓の上を「バサッ、バサッ」と空気の振動が直接伝わってくるような大きな羽音と「ガー、ガー」と鳴きながら頭の上を間近にV字編隊を組んで通り過ぎて行く。
編隊で飛ぶ雁の群れ
次から次へと何編隊もあたかも「腹が減ったぞ!ガーガー!」と言うように。豊かな野生が息づく自然が間近にあることを実感できた。
◆バルト海からリューベック湾岸の自転車道
ノイシュタットの街を抜けるとすぐに、海岸に向かって切り立った段丘が続く道に出た。アップダウンが続くダート道で決して走りやすくはないが、高いところから見るリューベック湾の変化に満ちた景色も一興であった。
崖が続く海岸段丘
そして段丘を抜けるとリューベックの一部になるトラヴェミュンデまでは海浜リゾートエリアが続く。決して温かい一日ではなかったが、多くの観光客が海を愉しんでいる。
◆あっという間の雷雨
トラヴェミュンデに着くと、あっという間に空が暗くなり大粒の冷たい雨が降りだし雷鳴がとどろく。沖を航行する船が見えなくなる程の激しさで降る。建物の陰で雨宿りしながら、ポーランドから来たという青年としばし談笑。決して雨を歓迎する訳ではないがこういった人とのふれあいは大歓迎である。小降りになったが、新たに黒い雲が近づいてくるので、リューベックまでは遠くはないが電車で行くことにした。