自転車旅行8.09 ラッパーズウィル⇒サルガンス(スイス)
8月9日(晴れ)
◆絶景かな絶景かな~!
今日は対岸に2000m級の山がそびえるヴァレン湖畔を走り抜けてサルガンスまで走る予定であるが、地図で見る限り、湖畔の地勢は急峻そうで、この旅の行程での最大難所と想定していたところであるが、急峻な地形だけに景色は抜群ではないかと期待しながらスタートする。
期待通りの絶景!のこぎりの歯のような山の連なりと、荒々しく切り立った絶壁が湖に迫って絵になる素晴らしさで、「アルプスを間近に見ながら走る」という贅沢が味わえた。
対岸に2000m級の山を望むヴァレン湖
さらに、自転車道の整備もここまでやるかというほど素晴らしい。
何と自転車道の要所要所にトンネルがあり、坂がきつくて押して上るのは一ケ所だけだった。
多分、過去は車を走らせていた旧道の活用と思うが自転車への配慮が行き届いていると感じた。
自転車道のトンネル内からのヴァレン湖
昼食は湖岸で「山と湖の絶景」をおかずに美味しくサンドイッチをいただく。
パンにたっぷりのハム、チーズを挟み、持参のジャムをかけた定番の逸品である。
ヴァレン湖畔からの景観
◆アットホームなB&B
10km以上もヴァレン湖沿いにアルプスの山と湖の景観を見て走るが見飽きない。
素材は山と湖だけであるが景色が少しずつも変わって行き、刻々と且つ微妙にグラデーションがかかる様は本当に飽きないものである。
湖を抜け山が遠ざかり視界が広くなってくるとサルガンスの街である。
2時過ぎに到着した街は平凡ではあるがどこかのどかな雰囲気。
インフォメーションセンターで宿をあたると、お婆さんがやってるB&Bが良いと奨められるが、予約の電話を入れると今は留守とのこと。
まだ時間も早いし、それならばちょっと待とうと、センター近くのカフェで冷たいものを飲みながら、のんびりしていると、カフェにいるとは知らせていないのにわざわざスタッフが「OKがとれた」と連絡に来てくれる。親切な人だ!
一泊が30SFとべらぼうに安いB&Bに興味津々で向かうと、今しがた走ってきたヴァレン湖からの道沿いにあった。
そこでは、連れ合いを亡くした陽気なお婆さんが、独り暮らしで余っている4部屋を貸して、楽しみがてらやっているようで、今日も、私達と若いカップルに長期滞在のエンジニアで満室。
そしてリビングルームでは手作りケーキとドリンクでアットホームにおもてなしをしてくれた。
初めてのB&Bの夜は満足であった。