自転車旅行6.06 トレド⇒マドリッド

6月6日(晴れ)

from Toledo to Madrid

◆迷路の古都トレド

トレドはうねるタホ川を三方に囲まれた小高い丘を天然の要塞にした古都で半径1kmほどの小さな街である。地図を見ていると街や街路の成り立ちは同じような標高の地点に沿った環状の道と川から丘の上を結ぶ道が作られ、密集した住居の合間には狭い枝道が無数に広がっている。

定番の観光コースになっているアルカサスやサンタ・クルス美術館、教会の観覧を楽しむのも一つの考えとは思ったが、出来るだけ多くトレドの街を見て歩き、さらに普段は観光客が歩かなさそうな枝道を散策し、日常のトレドの姿を見てみることにした。

狭い街のから匂う普段着の生活

手始めに枝道に入ると両側に3~4階建ての石造りの家が立ち並び、鉄の格子がはめられた窓から話し声が聞こえたり、干した洗濯物が垣間見えたりと生活を感じさせる匂いがする。そして時折ギリギリ通れるような狭い道に車が入って来ると通行人は家のドア入口のほんの小さなステップに乗って車をやり過ごす。私も見習って同じようにステップに乗るが、今までにない面白い体験が出来た。

車の左右ともギリギリ!通行人はちょっとだけ奥まった家の入口に立って車をやり過ごす。

しかし、ちょっとだけ見え隠れする大聖堂の尖塔を頼りに進行方向を確認するが思うように進めない。迷っている間には坂道だけではなく階段も現れ結構タフな街歩きになる。途中、私と同じように枝道を一人散策するドイツ人から現在地を尋ねられるが全く答えられず、私も大いにさまよったが目的の場所には行き着けなかった。

堅固な造りのビサグラ新門、太陽の門

自転車旅行6.07 マドリッド