値段だけで選んだパリ14区の安ホテルにて
パリ14区の街並み
後の祭りであるが少々高くても空港に近い立地のホテルを選び、翌日ゆっくり自転車で市内に移動すれば良かった訳なので、判断の悪さに自ら反省しきりであった。
失敗の二つ目はホテルの質にある。「安い!」の一点張りで決めたホテルの部屋は入った途端にかび臭く、ベッドに入ると寝具がじっとり湿っていて冷え冷えする。もちろん室内の造作も素人が自分でペンキ塗りしたようなもので最初から嫌な思いをする羽目になった。
インチョン空港内のイベント
パリ行きの待合であるご夫婦と新たな出会いがあった。見るからに温厚そうなご主人と快活そうな奥様の二人連れである。定年後の新生活として一年間フランス在住を決め向かうとのことで、パリの高級住宅地区16区に住み、フランス語を勉強しながらヨーロッパを巡るとのことである。
人それぞれの老後の過ごし方があると思うが素晴らしい暮らし方のひとつではと感心する次第であった。
◆失敗した値段だけでの宿選び
パリの二泊だけは予めWebで安いホテルはどこかと探して見つけたところで、それはモンパルナスの近くにあった。
しかし、失敗の一つ目はただ安いという値段の要素だけで選んだのでドゴール空港からホテルまでの距離を全く考えていなかった。そのホテルは空港からパリ市内でも最も遠いエリアにあった。
パリでは地下鉄への自転車持ち込みが出来ないことから、予めタクシーを使うことにしていたが、自動車道では延々と続く渋滞に巻き込まれ、一般道に下りてからは迷路のような一方通行を走り回ることになり結局高いタクシー運賃になってしまった。
インチョン空港にて
また、乗継のインチョン空港ではソウルの徳寿宮でみられるようなきらびやかな朝鮮王朝時代の行進イベントが見られ、積極的なプロモーションでアジアのハブ空港の存在を高めようとしているのとは対照的に感じられるのであった。
セントレアにて
早朝に自転車仲間のNobさんにセントレアまで送ってもらう。空港に早々と着くと店舗は軒並みクローズドで大半は7時過ぎから営業のようである。海外ではどの空港も24時間オープンが当たり前なのに、実質的に対応できない日本ってこれで良いのかと考えてしまう。
From Nagoya to Paris
7月1日(晴れ)
◆出発
今年の旅は大韓航空でパリに向かい、45日かけてフランス、アイルランド、イギリスを巡り、帰途はロンドンから戻るように計画をした。
初めて使う大韓航空で気になるのは自転車の荷扱いである。昨年イスタンブールからヘルシンキへのトルコ航空で自転車の荷扱いが悪く車軸が飛び出ていたので今年も正直心配な思いである。出来る限り注意喚起をしようと今年はカートン注意表示をさらに充実させて対応するようにした。
しかしながら大韓航空で行くメリットがあった。自転車以外に荷物を預けなければ、自転車への特別料金が一切かからないという。往復とも特別料金がかからないメリットは大きかった。