自転車旅行6.01 コンタリナ⇒リド
橋を渡るために大型車が行き交う路肩を走ってキオッジアへ
◆キオッジァにて
ヴェネチアから20kmほど南に位置する港町キオッジァには昼過ぎに着いた。この辺りはヴェネチアと同じようにラグーンを干拓した街で街中が橋で結ばれており、運河や青い海と中世を思わせる建物や橋が織り成す景観はヴェネチアほどの規模や有名な建造物はないが見応えがある。
6月1日(快晴)
from Contarina to Lido
◆キオッジアには裏道で
ヴェネチアへのアプローチはキオッジアまで陸路を走り、そこから島伝いにヴェネチアの沖合の島リドに行く計画であった。しかし地図を確認するもキオッジアまでは交通量の多い幹線SS309を行くしかなさそうだったがオーナーが車の通行が少ない裏道を教えてくれる。
オーナーに教えられた道筋はまるで迷路を巡るようにあちらへ、そして次はこちらへと右左折を繰り返す道である。それでも川にぶつかると結局交通量の多いSS309の橋を渡らざるを得ずイタリアの道には泣かされた。
運河沿いのキオッジアの街風景
キオッジアから目的地のリド島には島伝いにフェリーに乗り、渡った島を走って行くのである。フェリーに乗る前入った桟橋前のレストランでの昼食はアドリア海の名物料理「イカ墨のリゾット」だ。注文は二人分からだというのでYajiさんにもお願いしての注文だった。
食品会社に勤めていた若い頃にパスタソースの開発でイタリア各地を食べて歩いたがイカ墨だけは真っ黒で生臭そうなイメージがあって決して口にしなかったものであった。しかし食べて見ると実に「美味い!」。食わず嫌いでチャンスを逃していたことをやっと悟った。
キオッジアで食べたイカ墨リゾットとフェリー乗り場
◆フェリーを乗り継ぎリド島へ
キオッジャから最初のフェリーに乗って隣の島ペッレストリナのチミテーロに向かいそこからサンタ・マリア・デル・マーレの港までアドリア海とラグーナ・ヴェネータに挟まれた幅2~300m、長さ10kmほどの細くて長い島を走るのであった。
主に内海のラグーナ・ヴェネータ側を走ったがイカ釣り漁船、貝を採るマンガ漁漁船や海沿いに据えられた四手網とカラフルな街並みがイタリアの漁師町らしさを醸していた。
そしてデル・マーレからは路線バスをそのまま2台載せるような大型フェリーでリド島に向かうのであった。
(走行距離 64km)
キオッジアからフェリーで島を辿ってリドへ向かう間の風景