自転車旅行8.29 ルクセンブルグ⇒ナミュール(ベルギー)
気温11度と寒い上にどんよりとした雲が垂れ込める天気で雨もありそう。 放射状に郊外に延びる道は方向を定めるのが難しい。
フランス語を話すホテルのお兄ちゃんにアルロン、ナミュールへの道を聞くと漠然と「そっち」と指さすだけ。
ドイツ人と違ってやっぱり頼れない?
しばらく走り、歩いている人に道を尋ねると、この道を行って、突き当りを右に、次の交差点を左に、そして・・・・と次々続く複雑な案内をしてくれた。
必至に頭に叩き込んで言われた通りに走ると何とどんぴしゃで正解の道に出た。
ちょっとはヒアリング力も上がったかと妙に嬉しくなった。
ルクセンブルグ郊外はアップダウンの続く田園地帯が広がりのどかな景色が続く。
途中、ベルギー入国!道端にEUマークをあしらった看板一枚だけ。日本でいえば県境を越える感覚とまったく変わらない。
8月29日(曇り)
◆一発正解!難解な道案内
ルクセンブルクからベルギーへ入国
◆自転車から列車へ
アルロン迄来るとNobさんが不調を訴え、走るのが辛そうだ。
ルクセンブルグで突然の雨に降ら、寒い中で長時間にわたって外で雨宿りしていたことと、このところ走り続けで、ゆっくり休めてないことが原因であった。
ここから無理せずに、ナミュールまでは電車で行くことに変更し、ホテルで休んでゆっくり体調を整えることとした。
荘厳なベルギー・アルロン駅
豪壮なナミュール駅からの電車に自転車を積むと初めてお目にかかった懸架式スタイルの車両であった。
前輪を壁面の金具に引っ掛け、後輪はガイドの溝に填める構造で、存外と安定するものであった。
縦積みの自転車
◆久々の日本人
積み終えて客室に行くと日本人の観光客がいる。
スイスのチューリッヒで熟年夫婦の方とお話しして以来の久々の会話であった。
お聞きすると個人旅行で列車の旅を楽しんでいるとのことで皆さん旅慣れた方々で、別れ際にはおかきや飴を差し入れてくれた。
久しぶりの日本の味も心の温かさに味付られていっそう美味かった。
車内でお会いした列車旅の面々
◆ナミュール要塞へ
自転車でとも考えたがちょっとだけ見上げた城塞への坂道に怖気づいて歩いて上がってみることにした。
歩けど歩けどなかなか頂上には行けない、アプローチが長い城塞である。
漸く上がって見下ろした街は二つの川が流れる落ち着いたたたずまいの街だった。
頂上にある由緒ありそうな館のレストランは良い雰囲気を醸していたのでお茶でもと向かうが、残念ながら休み時間だった。
(走行距離 38km)
ナミュール要塞から見た市街