自転車旅行6.30 オプフィコン⇒名古屋

6月30日~7月1日

from Opfikon to Nagoya

輪行袋はNo!

毎回のことであるが旅の最後には締めのトラブルが起こるものである。何が機内持ち込み出来ないかはある程度予測できるようになったので、カッターやニッパなどは自転車の荷台に括り付け輪行袋に入れて運ぶので手馴れて来たといえる。

今回は問題なしと思っていた所、ハンドル部分が入りきっていないのでこの輪行袋は受け付けられないと言われてしまった。毎年同じ方法で運んでいるが一度も問題なかったと言っても、チューリッヒはチューリッヒの決まりだと女性スタッフは一歩も譲ってくれないし、何か支障があった場合には免責は承知していると言ってもOKを出さず、一向にチェックイン作業が進まない。やっと出てきた責任者に話すとようやく条件付きでOKが出た。何とパッキング材がないので赤いテープでハンドル部分を巻くのだと。どうぞご自由にと言うと本当にグルグル巻きにされてしまった。

輪行袋に片方のハンドルがちょっとはみ出して収まった愛車

グルグル巻きの作業中

◆一路日本へ

一か月半に及ぶ旅は振り返ってみると波乱万丈だった。

数多くの歴史に裏付けられた世界遺産や美しい村などを巡り、土地に根付いた食を味わい、普段出来ない経験をすることが出来た。

反面、イタリアとスイスだけだったはずがイタリアの道路事情の厳しさのためにフランス、ドイツそして一日だけのルクセンブルグも回ることになったり、チェーンの絡み付き、ボトムブラケット損傷に極め付きは雨の中の無数の石片刺さり込みによるパンクの多発とスペアタイヤ払底と。見方によっては最低の旅であるが、最も印象的な旅だった。

失敗したり、ヘマな出来事は誰しもしたくないだろうし、思い出したくもないものの筈だが時間が経つと、悪く嫌な印象だけが抜けて懐かしい思い出になるものである。この旅ではそんな出来事満載だったと考えると良かった旅だったと言える。(走行距離 4km)

チューリッヒを離陸した直後ウンター湖とボーデン湖を左に見て上昇を続ける機内からの夕景

00. 定年サイクリストMike の海外ヨーロッパ自転車旅行