自転車旅行5.26 マントヴァ⇒ヴェローナ

扉の上に自転車マークがあるヴェローナ行き

ヴェローナまでは一時間ほどの距離なので、わざわざ分解して輪行袋に入れるのも面倒と自転車は組んだまま持ち込んだが3.5ユーロの運賃に比べて自転車料金は3.0ユーロとちょっと高い気もしたが、これが本当に高いか安いかは状況次第かもしれない。

5月26日(雨のち晴れ)

from Mantova to Verona

列車でGo!

昨日から今日にかけて天気があまり良くないことは判っていたが、朝方あらためて確認すると一日中雨で時々雷雨という最悪の予報なので早々と走行中止を決め、ミラノからヴェネチアに走る当初の計画で予定してなかったヴェローナに列車で行くことにした。

跳ね上げ座席部分が列車内の自転車置き場

列車を使う時注意しなければならない一つに、ヨーロッパでは無札乗車が不正な無賃乗車と見做されるだけでなく、乗車時に必ず刻印パンチを入れなければならないことである。マントヴァ駅のホームにあった備え付けのパンチング機に切符を入れてみると機械が作動しない。さらに他にあったパンチング機を見つけるが、明らかに必要な部品が欠けた代物で使なそうにない。

困って車掌に告げると、車掌が切符の端に何やらパンチの代わりに書き込みをしている。多分機械が壊れパンチ出来ていない旨を書いたのだろうがイタリア国鉄は全くいい加減だと思わずにいられなかった。

ヴェローナも世界遺産の街

ヴェローナはイタリアンアルプスに端を発したアディジェ川の岸辺に紀元前一世紀に造られた街で、ローマ時代の闘技場アレーナやロメオとジュリエットの舞台として有名な街でもあり旧市街が世界遺産に指定されている。

ポルタ・ヌオヴァの通りから城壁の一部を成すゲートを潜ると旧市街が現れて来る。右側の城壁沿いにバルビエリ宮、左側にはレストランやカフェが並び、進んで行くと石造りのアーチを二段に組み上げたアレーナが望める。アレーナの周りでは多くの観光客が盛んに写真を撮っており、ローマ時代の衣装に身を固めた戦士もいる。もちろん本物の戦士ではなく観光客と一緒に写真をとるために扮しているのだが、いるだけで如何にも時代らしくなるものだ。

ジュリエットの家

アレーナのあるビラ広場周辺

アレーナ周辺と同じように観光客で賑わっていたのがエルベ広場周辺だった。長細く伸びた広場には多くの露店やレストランがあり、周囲にはランベルティの塔や壁をフレスコ画で装飾した建物などが立ち並んでいる。さらに広場からの小路を少しだけ行くとジュリエットの家もある。若い頃に見た映画“ロメオとジュリエット”でジュリエット役のオリビア・ハッセーが現れたバルコニーがそのままの姿であるのが懐かしく思い出された。

そして、一しきり街歩きをした後エルベ広場で飲んだビールは美味かった。(走行距離 12km)

ランベルティの塔のあるエルベ広場の周辺風景

自転車旅行5.27 ヴェローナ⇒マントヴァ