自転車旅行9.19 チェスキー・クロムロフ⇒リンツ

9月19日(曇り)

from Cesky Krumlov to Linz

◆バスが来ない

リンツへ戻るには3つの方法があった。一つ目はチェスキー・クロムロフのホテルからリンツのホテルまで完璧に送迎してくれるシャトルバス、二つ目はリンツ駅行きの公営のバス、そして三つめはチェスケー・ブジェヨビツェ経由でリンツに向かう鉄道である。バスと鉄道を比べると時間的には圧倒的にバスが優位で一時間半ほどでリンツまで行ける。そして二つのバスの運賃を比較するとシャトルバスが日本円で約2100円に対して公営バスは約750円と安い上に更に今キャンペーン中なので、その値段で二人乗れるという。便利な上に遥かに安いので直ぐに公営バスで戻ることに決めた。

バスステーションで切符を買い乗り場に向かう。幾つも並んだ乗り場の中からリンツ行きを探すが中々見つからない。ちょっと不安なので切符売り場で乗り場を確認するとリンツ行きの公営バスは黒か緑色の車体のバスが3番乗り場に着くと言うが、駐車中のバスには該当する色のバスはなく、3番乗り場は首都プラハ行きの表示しかなく張り出されている時刻表を見ても全くリンツの文字はない。さらに発車時刻が近づいても3番乗り場にはリンツ行きの客は一人も来ない。今か今かと待つが発車予定時刻を20分過ぎてもバスは来ない。理由は定かではないが、これ以上待っても公営バスは来ないと思われたことと、代替手段の鉄道で戻るとすると列車の時刻も迫ってきているので、すぐに2kmほど離れた駅まで歩くことにした。駅に向かって歩き始めて10分ほどすると大通りの向こうから黒いバスが向かって来るのが見えた。「えっ!30分の遅れ?」と思っても「時既に遅し!」だった。てっきりチェスキークルムロフ始発のバスと思い込んでいたことと定時運行が当たり前と思う日本人的感覚が裏目に出たのであった。

バス乗り場にはいろいろな会社のバスが入っていたがリンツ行はない!急いで標識を頼りに鉄道駅に向かうことになった。

◆Wifi事情

ヨーロッパのインターネット環境はホテルだけでなく多くのレストラン、カフェや新しい列車やバスなどでもwifiが使えて、非常に便利である。ホテルで使いたい場合、概ねどこのホテルでもレセプションでSSIDとパスワード書いた紙切れをくれるか、部屋に大書した案内板があるのでSSIDを探しパスワードを入れるだけで繋がるので大して手間はかからないし、レストラン、カフェでも同じである。日本国内のようにID入力などは不必要なので気軽に使えるものになっている。もっと便利で驚かされたのがチェコ国内の列車やバス内でWifiが自由に使えることだった。これらはもちろんパスワード入力も不要でお手軽なものだった。ヨーロッパは地理的に大陸と隔離された島国の日本と違って、各国が陸続きの上に比較的小さな国土で国を跨いでの移動が自由かつ頻繁なためにWifiはそんな人たちにとって当たり前の環境として育ってきたのではと考えられた。チェコのみならず多くの国々が隣り合っているヨーロッパの国々では通信環境の発展具合が日本と全く違うものだと思わざるを得なかったし、このような好環境に慣れた海外からの観光客は日本のwifi環境の後進性に戸惑うであろうと容易に想像できる。(走行距離 0km)

チェスケー・ビジェヨビツェから乗ってきたバスにはwifiが無料で使えるサービスがあった。列車や喫茶店、レストランなど無料wifiは至る所にあり便利であった。