台湾周遊自転車旅行 10.25 名古屋⇒台北

from Nagoya to Taipei

10月25日

◆Katsさんとの対面

Katsさんがわざわざ空港まで迎えに来てくれる手筈になっていたが、メールのやりとりだけでお会いしたことは全くなかった。

それでもKatsさんが半年前までダイビング製品の台湾法人の社長を務められていたこと、頂くメールの対応はいつも素早く、文面も簡潔的確に表わされていることなどから、一度もお会いしないままで二週間一緒に行動することにも全く抵抗はなく、それどころか色々話をして吸収させていただけることが楽しみな七度目の訪台であった。

入国手続きを終えてロビーに出ると直ぐにKatsさんから手が上がった。大きな自転車を収納した箱を持っているNobさんと私の二人連れは紛れることはなかった。

狭いエレベーターに対応して縦積みした自転車カートン(台北桃園空港にて)

◆さっそくの試走

ホテルに着くなり自転車を組み立て、さっそく台湾を試走することになった。ホテルのある天母から中山北路を走り川岸に出ると自転車専用道がある。

二~三人が並走しても十分走れるような道幅と道の両サイドが環境整備された実に走りやすいもので、私達だけでなく平日の午後にもかかわらず多くの人がそれぞれに走ることを楽しんでいる。何より、全く車を気にすることのない道はリラックスして走れたことは言うまでもない。

並走も十分できる広さのサイクリング道(台北市内)

遠くの山々を眺めながら淡水河と基隆河が合流するところまで走り一休みすると、けっこう冷たい風が吹き抜けて行く。どうやら追い風に乗って快調に走ってきたようだ。

さらに、ひとっ走りとばかりに台北発祥の街である迪化街まで行くとまるでタイムスリップしたように台湾情緒溢れた風情に触れ合える。ヨーロッパの街とは違うがアジアも良いものである。

川沿いの自転車道から迪化街への入り口

◆国をあげての自転車道整備

台北周辺だけで400~500kmもの自転車専用道が既に整備されているという。川の本流だけでなく支流の両岸、遊水池、海岸沿いといったフラットな道だけでなく山の中に設けられた道もある。

自転車道というハード面の整備だけでなく、ソフト面も充実している。所々に自転車ステーションがあり、自転車の貸し出し、エアポンプの設置、地図の無料配布など本腰が入っていると思わせる様相であり、このような行政が主導した整備ぶりはドイツやオランダより遥かに力が入っているように思われる。

国が国民の健康増進に自転車が有効で、自転車道整備に多額の投資をしても、医療費が軽減できると考え推進していることと、台湾がスポーツ自転車の世界的な製造拠点になっていることが背景にあるようである。

そしてなんと7年後には台湾を一周できる自転車道が完成するというので、その時はまた走ってみたいものである。(走行距離 36km)

多くの人が利用するサイクリングロードの施設

◆台湾美味逸品

迪化街散策後に立ち寄った店で食べた魚丸。以前にも魚丸は食べたことがあるが、この店の魚丸は上品なはんぺんのようなフワフワ感に中の豚肉餡がマッチし、やさしい味のスープに泳いでいる一品であった。

ここはKatsさんの娘さんが見つけた店らしい。

魚丸スープ

夜市の酸辣湯と水餃子