自転車旅行7.31 ダブリン⇒ホリーヘッド(イギリス)
ホリーヘッドの街
フェリーからの雨が降りしきる眺め
ホリーヘッドに到着すると、街の雰囲気がいっそう滅入った気持ちにさせる。ホリーヘッドに下り立った第一感は寂しい街という印象で街唯一のメインストリートの商店街には人影が少なく空き店舗も散見され、恐らく昔はフェリー港で鉄道の終着駅という好立地で賑わっていたホリーヘッドは時代と共に、通り過ぎるだけの街になり徐々に寂れてきたのかと思わせた。(走行距離 22km)
Stena lineのフェリー
◆暗澹たる気持ちでのイギリス入り
ダブリン・ダンレアリー港からホリーヘッドに向かう約3時間半の航海中ずっと暗い雨雲が垂れこみ大粒の雨が降っている。船内が寒いのでウインドブレーカーを着込みアームウオーマーを付けロングパンツの重ね着をしてしのぐが一向に暖かくならず、気持ちまでが滅入ってしまう。
ダブリン・リフィー川河口の彫像
結局、雨の中を大回りしてN11に向かうことになった結構余分な距離を走らざるを得なかった。昨日に続く失敗で、何事も「何とかなるさ」ではなく、きちんと確認することを徹しないと痛い目にあうと思いしらされることになった。
ダブリン郊外の運河風景
だから、道を間違うはずはないのだが完全に見失ってしまった。良く似た街並みに惑わされてN11の道を走らなければならないがどうも違った道を走っている。途中で気付いたが、進行方向左手の海岸を意識して走れば何とか本来の道に行けると考え走り続けたが本来の道には行けない。止むを得ず道を尋ねると思った方向とはかけ離れた方向に走っている。確かにダブリンからの道は郊外に向けて放射状に出ているのでちょっとした方向違いが先に行くほど大きな違いになってしまうのである。
From Dublin to Holyhead
7月31日(雨)
◆最後まで雨だったアイルランド
2週間足らずであったがアイルランドは豊かな自然とおもてなしの心にあふれた人の優しさを経験させてくれた国だった。コーク郊外で出会ったロードレーサーのMikeとDavidはアイリッシュの典型で初対面にもかかわらず気さくで陽気でもてなしてくれたのは印象的であった。
そして緑の大地に青い海とダイナミックに移り変わる雲の雄大な自然の美しさは実に見事な造形であった。もう一度行ってみたいが、今度もやっぱり自転車旅なのかそれとも楽なバス旅なのか迷うところである。
◆なめてはいけない
なめてはいけない。ダブリン郊外のフェリー港ダンレアリーにはきのう往復しているし、その帰りには道を外したが、方向感覚もあってか難なく市内に戻れたという自信があった。