自転車旅行8.25 クレムス⇒リンツ(オーストリア)
8月25日(晴れ)
◆こっちの方が良かった
ほんの5kmも走るとデュルンシュタインに差しかかる。石畳の細い道に沿って中世さながらの佇まいがある。
実にいい街だ。そして道のいたるところに多くのホテルもあるではないか。
クレムスの街中で苦労して宿探しするよりも、いっそここにくれば良かったと、醸し出す中世の雰囲気を考え合わせるとはるかにデュルンシュタインに軍配が上がる。
これって判断が難しく結果論ではあるが、もっと宿探しを上達させねばと自分にダメ出し。
古い城壁が後ろに見えるデュルンシュタインの街風景
往時をしのばせる城壁を写真に収めようとしていると、「この城には英国王が幽閉されていた歴史がある」と地元の人が話しかけてくれた。
歴史ある街もよかったが、住人も良かった。
街外れの自転車道
ブドウ畑が広がる街外れ
◆警官も景観保持?
デュルンシュタインを抜けても相変わらず良い景色が続く。坂道が続くところはちょっとしんどいけれど、景色が褒美なのかもしれない。
景観を保つ努力も感じられる。街のウェルカムボードにも花が。何と警察署も花できれいに飾られているが、ここに泊まりたくなる衝動はないが。
Rothenhofのウェルカムボード
花で飾られた街の警察署
◆甘酸っぱいリンゴ
道端でリンゴをもいでいるサイクリングのおばさんが「come on!」と呼んでくれる。「ちょっと酸っぱいけれど良かったらあんたも食べる?」と言って緑のリンゴを差し出してくれる。
疲れた体には程よい酸味で美味い。ロマンチック街道でさくらんぼ、モーゼル川でブラックベリーも食べたが、旅人にはやさしい習慣である。
リンゴの樹の下で
◆暑っつ!走るのやーめた
それにしても暑い。修道院のある街メルクに着いた頃にはじりじりと暑さもピークに達する。
水を持って散策しているとあっという間に飲み干してしまう有様でぐったり。
冷たいオレンジジュースを飲んで一休み。
暑くて一休み
地図を開き、この先の行程を確認するが、魅力的なポイントも浮かばないので、一気に電車でリンツへ行くことにする。
勝手気ままにスケジュールを変えられるのは、独り旅の良さかもしれない。