自転車旅行7.04 フォンテーヌブロー⇒オルレアン(フランス)

From Fontainebleau to Orleans

7月4日(晴れ

◆ディレーラー不調でギブアップ

朝一番に昨日調子の悪かったディレーラーを直しに自転車屋に行くと、街に一軒しかないためなのか既に何人もの客が待っている。英語が通じないので身振り手振りでディレーラーの不調を訴え、修理をお願いすると「明日の昼過ぎまで出来ない!」と言う。

ゲッと思いつつ一日半待ちは痛いので修理をあきらめ、次のオルレアンまで騙し騙し走り修理することを決め走り出した。

レトロな自転車のおじさん

自転車旅行7.05 オルレアン(フランス)

オルレアン市街

ジャンヌダルク像

◆オルレアンは環境に配慮したいい街

パリの喧噪とは違ってオルレアンは落ち着いた街であった。街中を走る車が少なく、サント・クロワ大聖堂に行く大通りの半分はトラム軌道が敷かれ、正直これってドイツの街?って思わせるような佇まいである。

街であった1955年製の自転車に乗ったおじさんと話すと50年前から環境に配慮する街作りを推し進めているのだと自慢げに話してくれた。

(走行距離 35km)

オルレアンのホテル

それにしても結構大きな街であるオルレアンでも自転車屋は少なかった。探してくれた近くの自転車屋に行き、ディレーラーの調整をお願いすると「俺には難しい」と言って断られてしまったので、オーナーにもう一軒紹介してもらうが、ホテルから5km先の街外れにしかないとのことなので翌朝一番に行くことにする。

列車への自転車搭載

オルレアンに下り立つと、いつものように先ずホテル探しから始めるためにジャンヌ・ダルク像のある広場に向かうと、その手前に一軒の二つ星ホテルが目につく。

入り口の値段表を見るとちょっと高いので別のホテルに向かおうとすると、ポーチにいたホテルのオーナーが希望の値段を聞いてくる。

交渉すると希望以下の金額まで値引きしてくれるというので泊まることにしたが、オーナーの思惑はまだトップシーズンでないのでディスカウントしてでも部屋を埋めるつもりだったに違いない。結果的にはオーナーとその息子が親身になって自転車屋も探してくれたのでオルレアンでは良いホテル探しができた。

フォンテーヌブロー駅構内

フランス国鉄フォンテーヌブロー駅

フォンテーヌブローの街並

しかし、答えは直ぐに出た。街を外れ上り坂に差しかかると案の状ギアがチェンジ出来ないので、重いままで必死に漕ぐが長い坂を上りながら、この先幾つあるかも知れない坂道を行ける訳がないと考え、仕方なくギブアップして街に戻ることにした。

そのまま戻るのではつまらないのでフォンテーヌブローの森の中を走ろうと横道にそれ鬱蒼とした森の道を進んで行くと、今朝ほどの自転車屋に先客としていたロードレーサーに乗った爺さんにバッタリ出会う。

向こうさんもこちらのことが分ったようで、止まって片言の英語で話しかけて来るので、ディレーラーの調子が悪いことと、オルレアン道路と呼ばれるD152でオルレアンに行くつもりだったと言うと止めた方が良いと言う。余りにも危険でお奨めできないと。

昨日もパリから幹線道路沿いに来たと言うと呆れ顔をしている。どうも地元の人間はそのような道は走らないようだ。だからなのか、昨日は誰一人として幹線道路をサイクリングしてなかった。

◆列車でオルレアンに一足飛び

ディレーラーの不調に加え爺さんの話も踏まえると、このままオルレアンまで走るのは無理と考え、オルレアンまでは列車で移動し、そこでディレーラーを修理し、ローヌ川沿いに走るように計画を変更する。