台湾周遊自転車旅行 11.2 台南

台南(小雨のち曇り)

11月2日

◆古都台南ポタリング

訪台初日から毎日走ってきたので、この日は走らずに市内をポタリングして巡ることになった。

ポタリングに出る前にホテル付近を散歩していると駅前のホテルから自転車を引いてオレンジ色のユニフォームを着た一団が出てきた。

ユニフォームの背中を見るとどうやら上海からのツアー客、それもサイクリングを楽しむグループのようで、自転車に乗って颯爽と走り出していった。

中国からのツアー客が台湾で増えていることはある程度知っていたが、サイクリングを楽しむ人が増えていることには少々驚かされた。

上海からのサイクリングツアー客

ポタリングで向かった最初の観光ポイントは一枚の入場券で三カ所が巡ることができる赤嵌楼、祀典武廟と大天后宮だった。

最初に入場した赤嵌楼は淡水の紅毛城同様に17世紀オランダ統治時代に造られた建築物で台湾の建築様式に煉瓦造りのオランダ様式が混じったエキゾチックな雰囲気のものである。(走行距離 16km)

赤嵌楼と庭の鄭成功の像

印象的な赤壁の祀典武廟

◆台湾の宿泊費は大変リーズナブルだった

食費などの物価は日本のほぼ1/3程度と財布にやさしい国であるが宿泊代もリーズナブルであった。

台北ではKatsさんの手配で静かなたたずまいの高級住宅街に立地する素晴らしいビジネスホテルに泊まったが、決して高いものではなく一泊朝食付き2600元であった。

そこはビジネスホテルといっても日本で言えば一流ホテルのように十分な広さ、大きな浴槽のバス付きの部屋で、気の利いたスタッフのおもてなしも快適なものであった。

一階にある広いダイニングルームにはコーヒーサーバーにスイーツ類まで用意されており、いつも無料で利用できるのであった。

台北以外では走り着いた先でホテルを探し、Katsさんが交渉するのであったが、基本的には朝食付きでほぼ900~1200元で、どこもアメニティも備え付けられており洗面用品が一切持ってなくても不自由することはなかった。

さらに、ほとんどのホテルには脱水機が備え付けられているので、毎日天候を気にせずに洗濯でき、さっぱりした姿で走ることができるのであった。

一つ難点は年中暖かい国なのでホテルによっては蚊がいることであった。耳元でブーンと蚊の飛ぶ音がするのでは眠り難いので、フロントで殺虫スプレーを借りて「シュー」と一吹きするのであった。

そしてホテルによってはキャッシュだけでカード支払いという訳には行かなかったので注意しておく必要がある。

天母ダンディホテルのおしゃれなダイニングルーム

花蓮、東港、台南で泊まったホテル

◆台湾美味逸品

ホテルの朝食。ほのかに甘い芋粥にバランスよく惣菜が4品ついていた。バイキングでなかったのでちょっと量的には少なかったが、味は満足できるものであった。

台南の街をポタっていると、人だかりの店発見。素碗粿といってやわらかご飯をプリンのように茶碗に流し込んで固めたやわらかい餅のような粽のようなもので、タレがかけられ、中には具も入っているもの。デンプン好きには悪くないものだった。

外はカリッと香ばしいクラッカーのようで、中はモッチリした小麦を焼き上げた餅、台湾の大学芋それに抹茶小豆のかき氷と鉱物の甘いもので休日を楽しむことができた。