自転車旅行5.31 コンタリナ

5月31日(快晴)

in Contarina

アドリア海のラグーン巡り

連泊したこの日は余計な荷物を持たず身軽な出で立ちでラグーンを巡るポタリングに出かける。

地図上ではコンタリナに近いアドリア海のラグーンには多くの人工的な堤防が海を締め切るように築かれている。ポー川が運んできた土砂によって潟地形が発達したこの辺りは、いわば埋め立ててヴェネチアが出来上がる前過程のような地形ではないかなどと想像しながら堤防道を走る。

ラグーンの一部には野鳥のための自然保護区が設けられている。生い茂る樹木のグリーンカーテンで鳥たちに気付かれずに観察できるエリア、フラミンゴが群れて餌を取っている自然の干潟、人が踏み込めないように運河で隔てた野鳥の楽園など「野鳥と自然」が観察できる環境が整えられており、鳥にも人にも余計なストレスを感じさせない場所だった。

野鳥保護施設内は鳥たちにストレスを与えないように作られていた

全く使えないヨーロッパの空気入れ

バードウォッチングのグループの後に付いて走っていると、突然ガタガタッと直接的な振動が伝わって来た。パンクしたことは明々白々。早速修理に取りかかり、チューブの入れ替えは手慣れたもので直ぐに収まったが、問題は新しい空気入れである。

後日応急修理した空気入れと実質全く使えない二本の空気入れ

レストランへはボートで

「昼食はここで食べるのが一番だ」とホテルのオーナーが奨めてくれたレストランは船で渡った無人島にある。船着き場に自転車を止め置き、小さなボートで沖の島を目指す。

心地良い海風を受けて島に向かう船には犬を連れた人もいる。島の船着き場はレストランの真ん前にあり、どうやらこの島に来る目的はレストランで食事を楽しむか或いはレストランの先にあるビーチで日光浴を楽しむかのどちらかのようだ。

キャンバス地の屋根と立て掛けた葦で日よけをしたレストランは家族連れ、カップルなど多くのお客が食事を楽しんでおり、中には「ジャポネーゼ?」と親しげに話しかけて来る家族もいる。

日差しは強いが爽やかに風が吹き抜け、その向こうには潟の海と自然豊かな対岸が望める景色を見ながら食べたボンゴレロッソは思い出深いものがあった。

(走行距離 49km)

使い易い空気入れが欲しい

Yajiさんの空気入れを借りればことは簡単に済むが、数日後にはYajiさんと別行動になるだけに、何としてでも独力で空気を入れなければと、買った空気入れを使うが心配していたとおり上手く入らない。

腕を使った規定通りの入れ方では全然空気は入って行かないので、膝も使って入れるが走るのに必要な最低限の空気すら入れられない。

結局Yajiさんの空気入れを使って入れざるを得なかったが、独り旅になってパンクしたら果たして大丈夫なのかと不安は増すばかりだった。

イタリアの街だけでなく、この後もスイスやフランスの街という街で空気入れを探し回ったが、日本で普通に売っている使い易いタイプの空気入れは全く売ってなかった。

レストランのある無人島へは船で

自転車旅行6.1 コンタリナ⇒リド